【写真:Getty Images】
東京ヴェルディのアカデミーから、また新たな逸材がJリーグデビューを飾った。
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ユースから2種登録されている15歳のMF橋本陸斗が、2月28日に行われた明治安田生命J2リーグ開幕戦の愛媛FC戦で初出場。久保建英、森本貴幸に次いでJリーグ史上3番目に若い15歳10ヶ月26日でのデビューとなった。
ヴェルディが3-0でリードして迎えた79分にピッチへ送り出された橋本は、いきなりビッグチャンスを迎える。右サイドを突破した小池純輝の折り返しに滑り込んだが、シュートはゴールのわずか左に逸れてしまった。
このチャンスを外したことで、試合後には永井秀樹監督から「決めんかい!」とイジられたことを明かした。橋本を「自信を持ってやれ。大丈夫だから」と送り出した指揮官は、デビュー戦で堂々たるプレーを見せた15歳に確かな期待と信頼を寄せている。
「期待通りと言いますか、楽しみながら、彼らしい、いいプレーを見せてくれたんじゃないかと思います。もちろんあの決定機を決めてくれていたら、少しはヴェルディにとってもいいニュースになったんじゃないかと思いますしね」
永井監督はJリーグデビューを果たした橋本をこのように称えた。そして、「彼らが情熱を持って磨き上げてくれたからこそ今の彼がある」と、トップチームで通用する素材に育て上げたジュニアユースの指導者たちへの感謝も述べた。
橋本もジュニアユース時代に影響を受けた存在として、蓮見知弘監督と森勇介コーチ、佐伯直哉コーチの3人の名前を挙げた。いずれも現役時代にヴェルディの一員としてプレーした経験を持ち、クラブの歴史や文化を熟知したうえで橋本の指導にあたってきた。
「蓮見さんはジュニアユースの頃、自分をサイドバックで使って、とにかくいいところを伸ばそうとしてくれて、縦への突破だったりはサイドバックになってからもできるようになりました。森さんとはすごく仲が良くて、サッカー以外のこともいろいろ話したりしました。佐伯さんはサッカーのこともそうですけど、自分の学業のところだったり、人間的なところをしっかり教えてもらって、人間としてもサッカー選手としても成長できたかなと思います」
クラブや指導者、ファン・サポーターからも愛情を注がれてきた橋本は、Jリーグの舞台にたって一人前の選手として飛躍しようとしている。本人も周囲のサポートの力を強く認識し、感謝を口にする。
「もちろん僕(の力)だけで(Jリーグ)デビューできたわけではないし、2種登録も僕だけでできたわけではないです。小4からここまで、コーチや家族、いろいろな人たちが僕をサポートしてくれて、2種登録やデビュー戦を迎えることができました。ファン・サポーターの方々にも本当に感謝しかないです」
永井監督も「先ほど本人にも伝えましたが、まだスタート地点に立っただけなので、ここからさらに成長していってほしい」と今後に大きな期待を寄せている。橋本も「年齢よりはもっと結果を残していかなければいけない」と決意を新たにした様子。育成の名門ヴェルディのアカデミーが輩出した超逸材のこれからに注目だ。
【了】