2位:堅守アトレティコの代名詞
【写真:Getty Images】
フォーメーション:4-4-2
試合数:413試合
クラブ数:55クラブ
主なクラブ:アトレティコ・マドリード(7試合)、カディス(18試合)、ユベントス(16試合)、サウサンプトン(25試合)
4-4-2と言えば、近年ではアトレティコ・マドリードのイメージが強いだろう。また、アンドレア・ピルロ監督率いるユベントスや、南野拓実が所属するサウサンプトンも同フォーメーションを基本としている。
4-4-2はDF、MF、FWがバランスよく配置されている。守備時は縦ラインの距離感を整えコンパクトな陣形を維持しやすくなるので、とくに中央エリアの危険なスペースを相手に提供する機会を減らすことができる。また、ツートップが前に残ることでカウンターも発動しやすく、サイドハーフが絞ったことで生まれたスペースへセンターフォワードが流れるケースも多い。
最大のデメリットは縦ラインで選手が被ることが多くなるので、ボールを前進させにくくなるということ。ユベントスを率いるピルロ監督はそれを避けるため、基本的にビルドアップ時には片方のサイドバックを内側に絞らせて3-5-2の形を取っている。
また、4-4-2は先述した通り中央エリアをコンパクトにしやすくなるメリットがあるが、その分相手のサイドの選手は空きやすくなる。そのため、サイドチェンジなどで揺さぶられた場合はピンチを招きやすくなるという面もある。
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