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最も使われているシステムはどれだ? サッカーフォーメーション人気ランキング1~5位。ぶっちぎり1位、各国の名門に愛されているのは?

3位:ペップ・シティの基本

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4-3-3

フォーメーション:4-3-3
試合数:334試合
クラブ数:56クラブ
主なクラブ:マンチェスター・シティ(15試合)、リバプール(23試合)、レアル・マドリード(17試合)、パリ・サンジェルマン(12試合)

 4-3-3というフォーメーションはよく目にする。現在もマンチェスター・シティを筆頭にレアル・マドリードやリバプールなど、多くのビッグクラブが多用している。

 4-3-3のビルドアップの形は様々だ。両サイドバックを上げ、アンカーを最終ラインに落として3バックを形成したり、片方のSBを絞らせて3バックを作るケースもある。なお、シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督は、SBをセンターバックの前方にポジショニングさせる方法をよく採用している。これは、いわゆる「偽SB」としてすでに多くの人に認知されている。

 このフォーメーションは基本的に各ポジションの選手の距離感が自然と良くなるので、支配率を高めることに適していると言える。また、3トップ+インサイドハーフ+SBと厚みのある攻撃を繰り出しやすく、3トップのため相手最終ラインにプレッシャーを与えやすいというメリットもある。プレミアリーグ第23節、リバプール対シティでは、前者の3トップによるプレッシャーが効き、守護神アリソンのミスを誘発している。

 デメリットはカウンター時にアンカーの脇を使われやすいこと。そして、ウイングとSBの間が広いため、インサイドハーフのカバーが間に合わない場合、サイドで1対1を作られやすいことにある。4-3-3ではバランス力に長けたアンカー、そして豊富な運動量とボールを確実に扱える技術を持つインサイドハーフの選手が必要不可欠と言えるだろう。

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