4位:コンテ・インテルが愛用
3-5-2
フォーメーション:3-5-2
試合数:193試合
クラブ数:33クラブ
主なクラブ:インテル(16試合)、ラツィオ(22試合)、フィオレンティーナ(15試合)、シェフィールド・ユナイテッド(17試合)
3-5-2は5位の3-4-2-1と特徴が似ている。攻撃時は中央エリアで数的優位を作りやすくなり、守備時は両ウイングバックを下げた5バックを形成することが基本。仮に1枚が前に出ても、常に4バックが揃っているので、最終ラインに穴が空きにくいというメリットがある。
前線に常に2枚が残っていることがほとんどなので、カウンターが決まりやすいという面もある。3-5-2を基本としているインテルでは、ロメル・ルカクとラウタロ・マルティネスの2人だけで崩し切ってしまうことが珍しくない。また、同じく3-5-2を多用するジェノアとフィオレンティーナは、リーグ戦においてカウンターで奪った得点がオープンプレーに次ぎ、2番目に多いというデータも出ている。
弱点は3-4-2-1でも紹介した通り、左右センターバックの脇を突かれる危険性が高いことである。そして、相手サイドバックに対するプレスが曖昧になりやすい点もデメリットだ。また、このフォーメーションにおいてはWBだけでなく、中盤の運動量も相当必要。WBが戻り切れなかったスペースを埋めるだけでなく、ツートップの背後もケアしなければならないからだ。例えばインテルのニコロ・バレッラが高く評価されているのは、攻撃だけでなく、こうした部分の質も高いからに他ならない。
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