【写真:Getty Images】
中国スーパーリーグ(CSL)の江蘇足球倶楽部は28日、トップチームを含めた全チームの活動停止を発表した。中国『新浪』など複数メディアが伝えている。
【今シーズンのJリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
昨季のCSLではプレーオフ決勝で広州恒大を下して初優勝を飾った江蘇。だが親会社である蘇寧グループの経営悪化によりクラブの売却先を探すことになり、活動継続が危うい状況に陥ったと報じられていた。
28日には中国SNS『微博』を通した公式声明で、女子チームや下部組織を含めた「全チームの活動を停止する」と発表。中国メディアなどでは、今後も売却先が見つからなければクラブ解散の可能性もあるとの見通しも示されている。
江蘇は1994年に設立され、2009年にCSLに初昇格。過去のACLではベガルタ仙台やFC東京とも対戦し、FWジョーやFWエスクデロ競飛王、元ブラジル代表MFラミレスなどが所属したこともあった。
江蘇は昨季CSL優勝により今季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権も獲得。グループステージでは名古屋グランパスと同じG組に入っていたが、出場チームが変更されることになりそうだ。4月から5月にかけて開催が予定されるグループリーグでは、名古屋は第2節および最終節に江蘇との対戦を予定していた。
蘇寧グループはイタリアのインテルのオーナーでもあり、インテルに影響が及ぶ可能性も懸念される。香港『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は、同グループが小売業以外のビジネスから撤退すると先日発表したことを受け、「インテルの未来も疑問」だと伝えた。一方で伊紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は、欧州サッカーは依然としてアジア市場に向けた強い訴求力があるとして、少なくとも短期的にはインテルに影響することは考えにくいという見解を示している。
【了】