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プレミアで判定めぐり大混乱。「ノーゴール」を覆し「ゴール」宣言も結局取り消し

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】

 現地時間27日に行われたプレミアリーグ第26節のウェスト・ブロムウィッチ対ブライトンは、1-0でホームのウェスト・ブロムウィッチが勝利した。この一戦では、判定が物議をかもしている。英『スカイ・スポーツ』などが取り上げている。

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 話題となっているのは、27分すぎのシーン。1点ビハインドでフリーキックのチャンスを得たブライトンは、主審の笛が鳴った直後にルイス・ダンクがシュート。壁の指示をしていたGKの隙を突く形でゴール右に決めた。

 しかし、その直後にリー・メイソン主審がもう一度笛を鳴らし、蹴り直しを命じる。当然ブライトン陣営は猛抗議。すると、メイソン主審は得点を認める笛を鳴らした。今度はウェスト・ブロムウィッチが抗議を始めると、メイソン主審はVARで確認したのち、ノーゴールでフリーキックの蹴り直しという形になった。

 ブライトンは2度のPK失敗などもあり、最後までゴールを奪えずに0-1で敗れている。

 幻のゴールを決めたダンクは、「恥ずべきことだ。恐ろしい判定だ」と怒りをあらわに。「彼が笛を吹いて蹴った。認められるはずだ。彼は自分が何をしているのかが分かってなかったのだろう。彼はゴールを与えたが、なぜ与えたのか。そしてなぜVARが関与したかも理解できない。試合をコントロールできなかった? そうだろうね」と述べている。

 ウェスト・ブロムウィッチのサム・アラダイス監督は、「いまやクイックでフリーキックを蹴って良いのか分からない。今季、クイックのフリーキックは見たことがあるかい? 今は奇妙なルール変更が多々ある。こういった状況で、何をすべきか、すべきでないのかを明確に把握していない」と語った。

 降格圏のウェスト・ブロムウィッチは、8試合ぶりの白星。ブライトンは公式戦5試合勝利なしで16位となっている。

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