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【写真:Getty Images】
ダビデ・カラブリア(イタリア代表/背番号2)
生年月日:1996年12月6日(24歳)
2021/リーグ戦成績:22試合出場/2得点1アシスト
トップチーム昇格後はなかなかパフォーマンスレベルが上がらず、昨季はベンチを温める機会が増え、放出候補にも挙がった。しかし、今季はヨーロッパリーグ(EL)予選から好調を維持し、セリエAでもそれまでとは別人のような見事なプレーを披露。今や、不動の右サイドバックとなっている。
豊富な運動量を武器に積極的に攻撃参加する姿勢が光り、ペナルティーエリア内に侵入して自らシュートへ持ち込んでしまうことも珍しくない。これまで弱点とされてきた守備時のポジショニングや1対1の対応などにも磨きがかかってきている。この状態が続けば、イタリア代表定着も夢ではない。
【写真:Getty Images】
シモン・ケアー(デンマーク代表/背番号24)
生年月日:1989年3月26日(31歳)
20/21リーグ戦成績:16試合出場/0得点0アシスト
2019/20シーズンの途中に期限付きでミランへ加入すると、瞬く間に最終ラインの中心的存在に。これまで多くの舞台で培ってきたディフェンススキルを存分に生かし、守備陣を見事に引き締めた。そして、完全移籍を掴んだ今季もレギュラーとして奮闘。若手にポジションを譲る気は全くない。
スピード不足は否めないものの、身長190cm・体重86kgという恵まれた体格を誇っており、対人戦で抜群の強さを示すことが可能。危機察知能力の高さから引き出されるシュートブロックやカバーリングも秀逸とクレバーなプレーにも定評がある。それに加えビルドアップ能力も非凡。魅力は多い。
【写真:Getty Images】
アレッシオ・ロマニョーリ(イタリア代表/背番号13)
生年月日:1995年1月12日(26歳)
20/21リーグ戦成績:18試合出場/1得点1アシスト
復権を目指すミランでキャプテンマークを巻くレフティーで、過去に背番号13を身に着けていたアレッサンドロ・ネスタの後継者とも謳われている。常に相手より先に動いてピンチの芽を摘み取るなど読みが鋭く、カバーリングの質もかなり高い。組み立てへの参加を苦にしない点も長所である。
ただ、スピードやフィジカルといった能力に関しては他のセンターバックよりも劣っていることは否めない。0-3の完敗を喫した第23節、インテルとのミラノダービーではスピードにもフィジカルにも長けるロメル・ルカクに完全無力化されてしまい、サポーターから批判を浴びることになった。
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テオ・エルナンデス(フランス/背番号19)
生年月日:1997年10月6日(23歳)
20/21リーグ戦成績:20試合出場/4得点4アシスト
ミランで大きく評価を伸ばしている選手の一人だ。爆発的なスピードと他を寄せ付けないフィジカルコンタクトの強さを融合させた縦への突破力はセリエAトップレベルと言っても過言ではなく、DFながら仕上げ部分のクオリティーも十分兼ね備えている。若き日のガレス・ベイルのような存在だ。
イタリア初上陸を果たした昨季はリーグ戦で6得点5アシストをマークしていたが、今季はすでに4得点4アシストを記録中と、1年目の結果を上回る勢いで決定的な仕事を果たしている。今後もその攻撃力は多くのクラブの脅威になるだろう。一方で守備時の対応には難あり。ここは改善が必須だ。