マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
好対照な両チームが相まみえる。セビージャは1月12日にラ・リーガで首位を走るアトレティコ・マドリードに敗れて以来、公式戦9連勝と好調を維持している。一方で、昨年12月に監督を交代したボルシア・ドルトムントは調子が上向かず、直近のブンデスリーガ5試合では1勝1分3敗と苦しんでいる。
セビージャは4勝1分1敗という成績でグループステージを突破している。ユセフ・エン=ネシリは今大会チームトップの4得点をマーク。ラ・リーガでは2021年に入ってからハットトリックを2度も達成し、リーグ3位タイとなる13得点という数字を残している。ポテンシャルを解き放ったストライカーの活躍に期待したい。
UEFAヨーロッパリーグで勝ち進んだ影響でオフが短かったセビージャは、不安定な序盤戦を過ごした。しかし、シーズンが進むにつれて調子を取り戻し、現在はリーグ戦5連勝中。ジュール・クンデ、ジエゴ・カルロス、フェルナンドを中心とした強力なディフェンス陣は4試合連続でクリーンシートをマークしている。ドルトムントにアウェイゴールを許さなければ、準々決勝進出の可能性は高くなるだろう。
「調子を考えればセビージャが有利だろうが、180分間で力を発揮できれば勝機は十分にある」と語るのは、12月からドルトムントを指揮するエディン・テルジッチ監督。ドルトムントは直近5試合のうち4試合で先制点を許している。2失点を喫したホッフェンハイム戦後にDFリーダーのマッツ・フンメルスは中盤の不安定さを指摘しており、アグレッシブな守備を90分続けなければ難しい試合になるだろう。
鉄壁を誇るセビージャの守備を崩すには、アーリング・ハーランドの活躍が不可欠だ。グループステージでは4試合の出場ながら、1位タイの6得点をマークしている。怪我から復帰後はブンデスリーガ8試合で5ゴール。以前に比べれば得点のペースは落ちているが、セビージャ戦では貴重なアウェイゴールを奪う活躍に期待したい。
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