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ベテラン世界最高額ベストイレブン。34歳以上から市場価値で選出、欧州トップレベルで輝く最強のおじさんたち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

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ヘスス・ナバス
【写真:Getty Images】

ヘスス・ナバス(スペイン代表/セビージャ)
生年月日:1985年11月21日(35歳)
市場価値:300万ユーロ(約3億6000万円)
20/21リーグ戦成績:17試合出場/0得点4アシスト

 20代の頃は快足ウィングとして鳴らしたが、スピードの衰えとともにポジションを下げ、いまでは右サイドバックが定位置となっている。しかし、新たな役割でも第一人者となり、スペイン代表でもディフェンスラインの主力を担うようになった。

 セビージャではほぼフル稼働を続けており、絶妙なタイミングの攻め上がりからターゲットにピンポイントで合わせる高精度のクロスを供給する。キャプテンとしてのリーダーシップも特筆すべき点で、35歳になっても強豪クラブや世界最高峰の代表チームに欠かせない戦力であり続けている。

チアゴ・シウバ
【写真:Getty Images】

チアゴ・シウバ(ブラジル代表/チェルシー)
生年月日:1984年9月22日(36歳)
市場価値:450万ユーロ(約5億4000万円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/2得点0アシスト

 昨季限りでキャプテンを務めていたパリ・サンジェルマン(PSG)を退団し、フリーでチェルシーの一員となった。チアゴ・シウバにとってプレミアリーグは初挑戦だったが、すぐさま主力に定着。ディフェンスラインを熟練の技で引き締める。

 ブラジル代表でも守備の柱なのは変わらず、キャプテンマークを巻くなどチッチ監督からの信頼も厚い。36歳になっても第一線で活躍し続けられるのは徹底した自己管理の賜物。ミラン、PSG、チェルシーと名だたるビッグクラブを支えてきた歴戦のセンターバックはまだまだトップレベルで戦える身体を維持できそうだ。

セルヒオ・ラモス
【写真:Getty Images】

セルヒオ・ラモス(スペイン代表/レアル・マドリード)
生年月日:1986年3月30日(34歳)
市場価値:1400万ユーロ(約17億円)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/2得点0アシスト

 34歳になってもパフォーマンスに衰えの気配は一切ない。むしろ充実一途で、レアル・マドリードはセルヒオ・ラモスがディフェンスラインに不在の試合で途端に安定感を失い、勝負強さもなくなってしまう。

 スピードを生かしたカバーリング、素早く危険な局面を予測してのブロック、ロングボールを跳ね返す競り合いの強さ、両ゴール前での駆け引き、セットプレー時の得点力、ピッチ内外におけるリーダーシップなど、あらゆる要素が高水準。異次元のセンターバックだ。

アレクサンダル・コラロフ
【写真:Getty Images】

アレクサンダル・コラロフ(セルビア代表/インテル)
生年月日:1985年11月10日(35歳)
市場価値:250万ユーロ(約3億円)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/0得点1アシスト

 インテルに加入した今季はやや低調で、出場機会も限られている。序盤戦は3バックの左で起用されていたが、新型コロナウイルス感染や負傷などもあって昨年11月頃にコンディションを崩すとポジションを失ってしまった。

 1月に入ってからピッチに立ったリーグ戦2試合はいずれも途中出場で、与えれらたプレータイムも10分以下しかない。左足から繰り出される高精度かつ強烈なキックは健在だが、運動量やプレー強度の面でやや陰りが見え始めたか。

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