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斉藤光毅、ベルギー上陸。2部のロンメルSKから世界へ「自分の仕掛けで見ている人たちを湧かせたい」

text by 編集部 photo by Zoom

斉藤光毅
【写真:Zoom会見のスクリーンショット】

 また1人、日本サッカーの未来を担う若者が欧州へ旅立った。

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 昨年まで横浜FCでプレーしていたFW斉藤光毅は、今月からベルギー2部のロンメルSKに完全移籍。すでにベルギー入りしており、19日に現地から日本メディア向けの取材に応じた。

「もともと『やってやるぞ』という思いは強く持っていたので、その気持ちは変わらず持っていますけど、ベルギーにきて『いよいよだな』という気持ちが増したというか、それと『楽しみだな』という思いが強くなった感じです」

 まだ入国後の自主隔離期間中のためホテルに滞在している状況だが、新たな挑戦に向けて日に日に気持ちは高まってきているという。斉藤は現地20日に入団会見などを行なった後、21日からチームの練習に合流予定となっている。

 ロンメルSKは現地24日にリーグ再開初戦を迎え、RWDモレンビークと対戦する。準備のために残された時間は限られているが、「気持ち的には24日から出られる準備は常にできています」と斉藤は最速デビューに意欲を見せた。

「そろそろ隔離がキツくなってきた」という斉藤ではあるものの、室内で1日2セッションのトレーニングをこなしてコンディション調整に努めている。また、空き時間にはロンメルSKの試合などを見て活躍のイメージを膨らませているようだ。

「(ロンメルSKには)個性がある選手たちがたくさんいて、その中に自分がどうやって入っていったり、どうやってチームに貢献するかは、時間はあるので常にイメージしています。だからやってみてどんな感じになるのか楽しみですね」

 ベルギーリーグのクオリティは「自分はやってみないとわからないタイプ」なのでハッキリとはわからないというが、「フィジカルがバチバチで、(タックルも)エグってくるようなイメージがあるので、自分なりに食いついてくる相手をどういなせるかとか、そういうイメージを常にしている」と斉藤は語る。

「自分の仕掛けはサポーターだったり、見ている人たちを湧かしやすい特徴だと思うので、そういうものを存分に出していきながら、いつも通りの平常心で、そんなに気負いせずやっていきたいと思います」

 理想像はリオネル・メッシのような「その人がいなくなったら違うチームになってしまう」選手だ。それを現実のものにするためにも「結果を残しながら、日本の皆さんに自分の活躍をお伝えできるようにしっかりと活躍していきたい」と斉藤。そして「自分が活躍することで、応援してくれる人たちを増やしていきながら、世界各国のサポーターを増やしていきたいなと思っています」と、大きな夢を掲げて取材を締めた。

 ロンメルSKは2020年5月に、マンチェスター・シティを筆頭にネットワークを世界中に広げるシティ・フットボール・グループ(CFG)の一員となった。現チームにも本家シティから武者修行にきた選手が在籍しており、斉藤のような20歳前後の才能あふれる若手選手たちがチームの中心となってしのぎを削る。ステップアップへの意欲にあふれたライバルたちと高め合いながら、大きく飛躍していくことを期待したい。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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