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エジル、アーセナル退団間近。本人もフェネルバフチェ加入を示唆

text by 編集部 photo by Getty Images

メスト・エジル
【写真:Getty Images】

 アーセナルのMFメスト・エジルが、フェネルバフチェへ移籍することになりそうだ。英『スカイ・スポーツ』などが現地時間16日に伝えている。

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 アーセナルでミケル・アルテタ監督の構想外となっているエジルは、この数日、フェネルバフチェ行きが話題になっている。

 報道によると、エジルは今季いっぱいとなっているアーセナルとの契約を打ち切る交渉を続けており、ほぼ合意に達した。フリーとなる同選手は、3年半の契約でフェネルバフチェに加わるとのことだ。

 フェネルバフチェはファイナンシャル・フェアプレーの問題から、アーセナルにエジルの移籍金を支払うことができない。ただ、アーセナルとしても高額年俸のエジルを抱えておくことはネックで、契約解消という形で決着がついたようだ。

 エジルは16日夜、自身のツイッターでフェネルバフチェの投稿をリツイート。フェネルバフチェのチームカラーである黄色と青のハートマークに砂時計の絵文字を付けており、移籍の発表が近いことを示唆している。

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なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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【了】

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