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契約満了近づくアーセナルDF、8年半ぶりに古巣ジェノアへ移籍か?

text by 編集部 photo by Getty Images

ソクラティス・パパスタソプーロス
【写真:Getty Images】

 ジェノアがアーセナルに所属する32歳のギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスの獲得を検討しているようだ。5日にイタリアの『スカイスポーツ』が報じている。

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 今年6月にアーセナルとの契約が終了するパパスタソプーロス。ルール上、選手は契約満了6ヶ月前から移籍先クラブとの仮契約合意が可能だ。同メディアによると、ジェノアはラツィオDFデニス・ヴァヴロの獲得に動いており、メディカルチェックも受けたという。しかし、フィットネスレベルに懸念があり、最高の状態に戻るのに時間がかかるとされている。そこで、パパスタソプーロスの獲得に切り替えることを検討しているようだ。

 パパスタソプーロスは2018年7月にドルトムントからアーセナルへ移籍し、昨季は公式戦29試合に出場。しかし、ミケル・アルテタ監督の就任後はポジションを失い、今季は公式戦1試合の出場にとどまっている。果たして、2012年7月以来となる8年半ぶりに古巣のジェノアへ移籍することになるのだろうか。

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なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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