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アーセナルの19歳DF、ニースへ半年間レンタル! 再びフランスで経験を積むことに

text by 編集部 photo by Getty Images

ウィリアン・サリバ
【写真:Getty Images】

 アーセナルが4日、トップチームに所属する19歳のU-20フランス代表DFウィリアン・サリバが、リーグアンのニースにレンタル移籍すると発表した。

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 クラブの発表によると、期限付き移籍の期間は今季終了までの半年間だという。アーセナルのテクニカルディレクターを務めるエデゥ氏はサリバに関して「彼は非常に多くの才能と可能性を秘めた選手だ。彼は私たちと素晴らしいキャリアを積むと確信しているが、彼が19歳であることを忘れてはならない。まだ、彼には沢山の時間が残されている」と、語っている。クラブの公式サイトには「より競争力のあるプレー時間の機会を与えることを目的としている」と記載されており、サリバの成長を考えてのレンタル移籍になるようだ。

 アーセナルが2019年7月にサンテティエンヌからサリバを獲得した後、レンタル移籍の形でそのままサンテティエンヌに残留。その後、新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が早期に終了しアーセナルへ復帰した。ただ、今季はヨーロッパリーグ(EL)登録外になるなど、ほとんど出場機会がなかった。

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なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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【了】

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