復活遂げた青黒のエンジン
【写真:Getty Images】
井手口陽介(ガンバ大阪/日本)
生年月日:1996年8月23日(24歳)
2020リーグ戦成績:26試合出場/4得点3アシスト
念願だった海外移籍が失敗に終わり、帰国した頃の井手口からは往時の躍動感が完全に失われていた。しかし、2020年は復活を印象づける活躍を披露。タフでアグレッシブなプレーを取り戻し、ガンバ大阪の中盤を力強いプレーで支えた。
2017年に20歳で日本代表デビューを飾り、瞬く間に主役の座に躍り出るも、2018年に移籍したスペイン2部(当時)のクルトゥラル・レオネサで出場機会に恵まれず。同年夏のロシアワールドカップ出場も逃した。あれから2年半が経ち、再び日本代表のユニフォームにふさわしいクオリティを証明している。
2019年末のEAFF E-1サッカー選手権は国内組のみの日本代表だったが、欧州組も含めたメンバーの中に割って入っていける実力者に違いない。大怪我も乗り越えて20代中盤に差し掛かった井手口の力を、2022年カタールワールドカップに向けたアジア予選で試す価値はあるだろう。
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