3位:バルセロナの希望
【写真:Getty Images】
FW:アンス・ファティ(スペイン代表/バルセロナ)
生年月日:2002年10月31日(18歳)
市場価値の増加額:4000万ユーロ(約48億円/100%UP)
市場価値の変動:4000万ユーロ(約48億円)→8000万ユーロ(約96億円)
今季リーグ戦成績:7試合出場/4得点1アシスト
2020年のバルセロナは何かと暗い話題が多かった。とくに、チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝でバイエルン・ミュンヘンに2-8と敗れた直後は様々な報道が飛び交い、ついにはリオネル・メッシまでもが退団するのではと噂された。結果的にエースは残留したものの、ロナルド・クーマン監督が就任したことでルイス・スアレスやアルトゥーロ・ビダルらが退団を余儀なくされている。
そんなバルセロナにおいて「希望」となっているのが、18歳のアタッカーだ。カンテラ(下部組織)時代には久保建英ともプレーした男は、昨季に16歳298日でトップチームデビュー。スピードと技術を融合したドリブルで敵陣を切り裂き、水準以上の決定力で歓喜を呼び込むなど、ラ・リーガだけでなくチャンピオンズリーグ(CL)でも10代とは思えぬほどのインパクトを残した。
今季からは正式にトップチームへ昇格。違約金は4億ユーロ(約480億円)に設定されるなど、クラブからの期待値と評価の高さは誰の目にも明らかだ。また、今年9月には史上2番目の若さでスペイン代表デビューも実現。2戦目でさっそく初ゴールを奪っている。そんな若手選手の市場価値は8000万ユーロ(約96億円)にまで上昇。現時点で最も価値の高い10代選手となっている。
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