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ヴィッセル神戸決勝進出ならず。山口蛍先制弾も判定に苦戦し延長戦で蔚山が逆転【ACL】

text by 編集部 photo by Getty Images

蔚山現代対ヴィッセル神戸
【写真:Getty Images】

【蔚山現代 2-1 ヴィッセル神戸 ACL準決勝】

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝の蔚山現代対ヴィッセル神戸戦が13日に行われ、延長戦の末に2-1で蔚山現代が勝利を収めた。

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 カタールで集中開催中のACL、10日に行われた準々決勝ではPK戦の末に水原三星を下して初の準決勝進出を果たした神戸。120分間を戦い抜いたあと中2日という厳しい日程で韓国勢との連戦に臨んだ。

 その準々決勝に負傷を押して出場し、PK戦で1人目を務めてシュートを決めたアンドレス・イニエスタはベンチにも入らず欠場。キャプテンを欠く神戸は水原三星戦から先発メンバーを変えずに試合をスタートさせた。

 前半は神戸の守備に危うさが目立ち、たびたび蔚山に決定的な形でゴールを脅かされる。わずかに枠を外れるシュートミスやGK前川黛也の好セーブなどに救われたが、失点してもおかしくない場面は何度かあった。

 神戸のチャンスとしては、14分にドウグラスが相手のミスでボールを奪ってシュートに持ち込んだがブロックに遭う。26分には郷家友太のミドルが枠を捉えるなどの形もあったが、両チーム無得点で前半を折り返した。

 後半立ち上がりから優位に立った神戸は、52分に先制点を奪うことに成功。右CKから安井拓也がマイナス方向へグラウンダーのクロスを入れ、走り込んだ山口蛍が右足ダイレクトで合わせてゴール左へ流し込んだ。 

 先制後は相手に押し込まれ苦しい時間帯が続く。75分には相手陣内で奪ってのショートカウンターから交代出場の佐々木大樹が値千金の追加点を奪ったかに見えたが、VARによるチェックで神戸のファウルがあったと判定され得点は認められなかった。

 80分には蔚山のMFユン・ビッカラムのシュートがゴールネットを揺らしたが、副審がオフサイドの旗を上げて一旦はノーゴール。だが今回は逆にVARでの確認を経てゴールが認められ、スコアは1-1の同点となった。

 85分には前線でのチェックでボールを奪った佐々木がペナルティーエリアのライン上付近で足をかけられ倒されたが、ファウルは無し。神戸にとってはフラストレーションの溜まる判定が連続する中、1-1のまま90分を終えて2試合連続の延長戦に突入した。

 延長前半には前川の2つのスーパーセーブで絶体絶命のピンチをしのいだ神戸。延長後半にはドウグラスが決定機を決められず、2試合連続のPK戦が濃厚かと思われたところで、痛恨のPKを与えてしまう。

 前川がキャッチしそこねたボールを抑えようとしたところで、体を入れたネグランを倒したとしてPKの判定。これをネグランが自らゴール左隅に蹴り込み、蔚山が2-1の逆転勝利で決勝進出を果たした。19日の決勝でイランのペルセポリスと対戦する。

【得点者】
52分 0-1 山口蛍(神戸)
81分 1-1 ユン・ビッカラム(蔚山)
119分 2-1 ネグラン(蔚山)

【了】

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