【写真:Getty Images】
J1の名古屋グランパスが元ブラジル代表FWジョーとの契約解除をめぐる紛争の解決を国際サッカー連盟(FIFA)に委ねていた一件について、FIFAはジョーおよび同選手が現在所属するコリンチャンスに対して名古屋への賠償金支払いを命じる裁定を下したようだ。ブラジル『エスポルチ・インテラチーヴォ』が24日に伝えた。
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コリンチャンスは今年6月にジョーを完全移籍で獲得したことを発表。名古屋はその数日後にジョーとの契約を「正当な理由により」解除したと発表しつつ、「この件につきましては現在FIFA紛争解決室に委ねています」とも表明していた。
ブラジルメディアの報道によれば、ジョー側は名古屋による契約解除の理由が正当であるとは考えていないと主張。だがFIFAは名古屋側の正当性を認め、ジョーおよびコリンチャンスから名古屋へ約340万ドル(約3億5500万円)の賠償金を支払うことを命じたと報じられている。ジョーおよびコリンチャンス側はこれを不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)への上訴を行う意向とのことだ。
『グローボエスポルチ』がジョーの弁護士のコメントを通して伝えたところによれば、ジョーは新型コロナウイルスの影響によりJリーグが中断されていた期間中にブラジルへ帰国したが、名古屋はチームを離れる許可を与えていなかったとしてジョーの契約不履行を主張。給与支払いを差し止め、その後契約を解除したとされている。ジョー側は契約解除が不当であるとしていたが、FIFAは名古屋の主張を認めたようだ。
過去にマンチェスター・シティやエバートンなどでもプレーしたジョーは、コリンチャンスで2017年にブラジル全国選手権得点王に輝いたあと翌年名古屋へ移籍。J1でも1年目に得点王に輝くなど活躍をみせていた。
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