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バレンシアって誰がいるの? 現在のスタメン、フォーメーションは? 主力大量放出で戦力刷新、韓国の至宝や米国の超逸材が奮闘中

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

ウロシュ・ラシッチ
【写真:Getty Images】

ウロシュ・ラシッチ(セルビア/背番号19)
生年月日:1998年3月17日(22歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/0得点0アシスト

 テネリフェ、ファマリカンへのレンタル移籍を経て2年半ぶりにチームへ復帰。今季開幕当初はなかなか出番がなかったが、ジョフレー・コンドグビアがアトレティコ・マドリードへ去ったことも影響してか、徐々に出番を得るようになってきた。いよいよ覚醒の時が来たのだろうか。

 身長193cmとセルビアの先輩であるネマニャ・マティッチのような逞しい体躯を誇る選手で、空中戦の強さはもちろんのこと、長い足を生かしたボール奪取や広範囲をカバーする走力にも定評がある。ただ、より完成度の高い選手となるにはビルドアップ能力を伸ばしていくことが必要となるだろう。

カルロス・ソレール
【写真:Getty Images】

カルロス・ソレール(スペイン/背番号8)
生年月日:1997年1月2日(23歳)
20/21リーグ戦成績:6試合出場/4得点2アシスト

 バレンシア生まれバレンシア育ちという若きスペイン人。当初はストライカーだった同選手だが、カンテラ(下部組織)入団後に中盤へとコンバートされ、見事に才能を開花させた。今季の第9節レアル・マドリード戦ではPK3本でキャリア初のハットトリックを記録したことで話題を集めている。

 常にボールへ絡み続けられるポジショニングセンスを兼ね備えており、中盤底から繰り出すパスは精度が抜群。攻守におけるダイナミズムも見逃せない長所だ。また、実は非常にスピードのある選手でもあり、サイドアタッカーとしても優秀。その万能性はチームにとって貴重なものに。

ユヌス・ムサ
【写真:Getty Images】

ユヌス・ムサ(アメリカ代表/背番号30)
生年月日:2002年11月29日(17歳)
20/21リーグ戦成績:9試合出場/1得点0アシスト

 日韓ワールドカップの年に誕生したアーセナル下部組織出身の超逸材である。ガーナ人の両親を持つ男は身体能力が抜群に高く、とくにスピードとフィジカルに関しては17歳にして規格外と言えるだけのものを兼ね備えている。なお、今月に出身国であるアメリカ代表デビューを果たしている。

 今季トップチーム昇格を決めたばかりだが、ハビ・グラシア監督はさっそく大きな期待を寄せているようで、開幕からスタメン出場を継続して確保。第8節ヘタフェ戦では自陣からの快速を生かした独走ドリブルでラ・リーガ初得点をマークしている。この調子を維持し、ブレイクなるか。

ゴンサロ・グエデス
【写真:Getty Images】

ゴンサロ・グエデス(ポルトガル代表/背番号7)
生年月日:1996年11月29日(23歳)
20/21リーグ戦成績:7試合出場/1得点0アシスト

 ポルトガルの強豪ベンフィカの下部組織出身で、幼き頃からその才能にスポットライトを当てられていたアタッカーだ。非凡なスピードを維持したまま発揮するドリブルはもはや止めるのが困難で、カットインから繰り出すシュートは一瞬で戦況を覆すことが可能と、非常に殺傷能力の高い選手である。

 2017年より所属しているバレンシアでは中心的存在としてプレーしており、2018/19シーズンにはコパ・デル・レイ制覇にも貢献した。しかし、如何せん怪我が多く、好不調の波がかなり激しい点も否めない。1年通してトップコンディションを維持するのが、まずは目先の課題と言えそうだ。

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