【写真:Getty Images】
PK戦の最中にGKが退場処分を受け、代役を務めたフィールドプレーヤーが見事にシュートをストップ。MLS(メジャーリーグサッカー)プレーオフのオーランド・シティ対ニューヨーク・シティFC戦は異例な形での決着を迎えることになった。
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
レギュラーシーズンを終えたMLSはプレーオフに突入。現地時間21日に行われた一戦は、元マンチェスター・ユナイテッドのナニがPKを決めてオーランドが序盤に先制したが、ニューヨーク・シティもすぐに同点に追いつき、そのまま1-1のスコアで延長戦まで120分間を戦い終えた。
PK戦では両チームが4番手まで蹴り終えてオーランドが4-3のリード。先攻のニューヨーク・シティ5人目のシュートをオーランドのペルー代表GKペドロ・ガジェセがストップし、オーランドが勝利を決めたかに見えた。だがVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)により、ガジェセは相手のキックの前にラインを離れていたと判定された。
国際サッカー評議会(IFAB)では昨年、PK戦の途中でのGK退場などを防止するため、ラインを離れる行為には一度目は注意を与えるのみとするルール変更を採択していた。だが今季のMLSでは改定前のルールが適用されており、すぐにイエローカードを受けたガジェセは延長前半に受けていたカードと合わせて退場処分となってしまった。
オーランドは選手交代枠をひとつ残していたが、PK戦の途中での交代は認められず。フィールドプレーヤーであるアルゼンチン人DFロドリゴ・シュレーゲルが代役としてGKを務めることになった。ニューヨーク・シティの5人目が蹴り直したPKを決めたあと、オーランド5人目のナニが失敗し、勝負はサドンデスにもつれ込む。
だが両チーム6人目がシュートを成功させ、7人目を迎えたところで、アイスランド代表MFグズムンドゥル・ソーラリンソンの甘いコースへのシュートをシュレーゲルが見事にストップ。最後はオーランドの7人目が決め、大混乱に陥ったPK戦は急造GKがヒーローとなる形で決着した。