【写真:Getty Images】
日本代表は現地17日に行われるメキシコ代表戦に向けてオーストリアで合宿を続けている。
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現地15日には先のパナマ代表戦で決勝PKを沈めた南野拓実がオンラインでの取材に応じた。
次の対戦相手となるメキシコ代表は現地14日に韓国代表と対戦し、3-2で勝利を収めていた。1点を韓国に先行されながら、67分にエースFWラウール・ヒメネスのゴールで追いついたメキシコは、わずか3分で3点を奪って3-1に。
最終的には韓国の反撃を2点目までに抑えて勝ち切った。この試合をチェックしていたという南野は「1-1にしてから3-1にするまでの時間帯が短くて、勝ち越した時にもう1点すぐに取りに行く、相手が緩んでいる時にチャンスをものにするしたたかさ、ゴール前での勝負強い選手たちが揃っていると感じました」と警戒を口にした。
国内組も多いメキシコ代表だが、前線の核となっているのはウォルバーハンプトンでプレーするヒメネスや、ナポリ所属のイルビング・ロサーノ、そしれポルトで中島翔哉と同僚のヘスス・コロナなど欧州のトップクラブで実績豊富な選手たちだ。
南野は「ビルドアップでの細かいところのパスのうまさとか、自信を持って前にプレーしてくるチームという印象を昨日の試合でも感じました」と語り、「日本代表にとってすごく重要な一戦になるんだろうなと思っています」と気を引き締めていた。
メキシコ代表はワールドカップで7大会連続ベスト16進出という、決勝トーナメントの常連国。日本代表が将来的にベスト8以上への進出を目指すうえで避けては通れない相手でもある。チームの現在地を測る上でも重要な指標となる一戦に違いない。
「年内最後の試合ですし、勝利で終わりたい気持ちはチーム全体の気持ちとしてあります。そして、メキシコはワールドカップでも強豪相手に勝っている本当にいいチームだと思いますし、そういう相手に自分たちがどこまでできるのかを確認できるいい機会。とはいえやっぱり『いい経験』だけをしにきているわけではなくて、勝利にこだわってプレーしたいなと思います」
日本代表も欧州組だけでチームを組めるようになり、着実に進化を続けている。そして、今は2年後のカタールワールドカップに向けて戦い方の幅を広げるためのチャレンジをしている最中だ。
メキシコ戦は森保ジャパンにとって年内最後の活動となる。南野の言葉の通り、親善試合であっても、ただ「いい経験」で終わらせるのではなく2021年につながる自信を持ち帰るための挑戦にしたい。
(取材・文:舩木渉)
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