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延期のルヴァンカップ決勝、代替日は「年明けの可能性も」 FC東京のACL出場もあり調整困難

text by 編集部 photo by Getty Images

ルヴァンカップ
【写真:Getty Images】

 今週末の7日に開催が予定されていたJリーグYBCルヴァンカップ決勝の柏レイソル対FC東京戦は、柏で新型コロナウイルス感染が拡大している影響により中止とすることが決定された。Jリーグと両クラブが4日に緊急合同会見を開いて説明を行っている。

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 柏では2日に選手1名から新型コロナウイルス感染の陽性反応が検出されたことを発表し、3日に予定されていたJ1第26節のベガルタ仙台戦は中止。3日にはネルシーニョ監督とスタッフ1名の陽性も発表されていた。4日にはさらに選手2名とスタッフ8名が陽性となり、計13名が陽性となった状況を受け、感染拡大予防のため7日の試合の中止が決定された。

 1992年に創設されて以来、リーグ日程の都合で開催されなかった1995年を除いて毎年開催されてきたJリーグカップ。同一冠スポンサーによる最長のカップ戦としてギネス世界記録にも認定されている。「決勝まで来ているので、なんとか実行したい。日程に関してはいくつかの制約はあるが、両クラブの代表となんとか決勝を実現する方向で申し合わせているので、決勝はできるものと確信しています」と村井満チェアマンは日程を変更した上での決勝開催の見通しについて語った。

 代替開催日を検討するにあたっては、FC東京がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に出場していることを考慮しなければならない。11月中旬から12月初旬にかけてカタールでACLグループステージの残り4試合の開催が予定されており、決勝トーナメントを勝ち進めばさらに帰国は遅れることになる。

「日程的には非常に厳しいと思う。ACLの前も後も含めて協議していく。物理的にACL期間内にはできない」とFC東京の大金直樹社長。ACL前であれば柏の濃厚接触者隔離などが影響すること、ACL後であれば天皇杯もあり、FC東京の帰国後の待機期間も必要となることなどから代替日の設定は困難が予想されるが、「様々な角度から総合的に判断していきたいと思う」(村井チェアマン)と何らかの形で日程を調整する意向が示されている。

「当然、年明けの可能性もゼロではないと考えています」と村井チェアマンは、決勝の開催が1月以降となることも視野に入れている。国際サッカー連盟(FIFA)の規定によりオフシーズンとして14日間の休養が義務付けられていることもあり、「開幕をずらすことも考えなければいけないかもしれません」と来季の開幕を遅らせることになる可能性も示唆した。

 7日の決勝は新国立競技場での開催が予定されていたが、会場変更の可能性にも言及。「新国立での開催を希望していますが、他の可能性も、空き状況などもみて検討していきます。まだ新国立で確定したわけではない」と村井チェアマンは語った。

【了】

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