【写真:Getty Images】
ビジャレアルのウナイ・エメリ監督が、日本代表MF久保建英に十分な出場時間を与えていない現状について考えを述べた。スペイン紙『アス』が12日付で同監督のインタビューを伝えている。
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大きな注目と期待の中でレアル・マドリードからビジャレアルにレンタルされた久保だが、今季のリーガエスパニョーラではここまで5試合全てに交代出場。合計わずか55分という出場時間は“冷遇”であるとしてスペインメディアも騒がせており、エメリ監督に対する批判的意見もある。
「クボは素晴らしい若者だ。成長することを望んでおり、そうしたいという強い意欲を持っている」とエメリ監督。だが必ずしも成長を急がせるべきではないとも主張した。
「彼は日本人として初めてトップレベルに到達する選手になるという挑戦があることを意識しているし、そうなることを望んでいる人々、その過程を加速させてほしいと望んでいる人々も多い。だが急がせるのは良いことではない。適応しなければならないし、全てのポジションやオプションで勝負できるように成長しなければならない」
久保は複数のポジションでプレーすることが可能だが、その各ポジションでのプレーをさらに高めていく過程の途中であるとエメリ監督は説明。「7番(右サイド)がベストポジションだが、そこには激しい競争がある。中央ではもっと良くなるように取り組んでいるところであり、左サイドではもっと成長が必要だ。今の我々はそういう過程にある」
「メディアが騒いでいるのは分かっている。彼はピッチ外でスター選手だが、ピッチ内でそうならなければいけない。それを最善の形で実現させること、その目標達成に取り組むことが我々の義務だ」とエメリ監督。「目標の達成はチーム全体でやるべきことだ」と、一人の選手を特別扱いしない姿勢も強調している。
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