オンライン会見に臨んだ日本代表の森保一監督
日本代表の森保一監督が、9日に予定されているカメルーン代表との国際試合に向けた前日記者会見に臨んだ。
【今シーズンの欧州サッカーはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
招集メンバー発表の時から「大変な困難な中で環境づくりに尽力していただいたすべての方々に感謝申し上げたい」といったことを強調し続けてきた森保監督は、自身のメッセージが選手たちにもしっかり伝わっていることを実感しているようだ。
現地オランダで8日に行われた記者会見の中では「日本代表の試合再開、活動再開を楽しみに待ってくださっている方々も本当に多いと思いますので、そういう方々に勝利とチーム一丸となって戦うところをお届けしたいという選手たちの気持ちは練習の中から伝わってきます」と述べた。
今回は欧州組のみの招集となっている事情もあり、東京五輪世代の若手選手も多く招集されている。森保監督は、約1年ぶりに日本代表を現場で指導する中で、そうしたA代表経験の少ない選手たちの成長も実感しているようだ。
「ヨーロッパに渡ってまだキャリアとしてはそう長く経験を積んでいない選手たちも、海外に渡ってから月日が経っての変化を見させてもらう中で、選手たちの自信がすごく伝わってきます。それと強さとかたくましさが増したなということを、各選手たちを見て、コミュニケーションをとる中で感じさせてもらっています」
9日のカメルーン戦、さらに13日のコートジボワール戦と2試合を予定しているものの、「招集させてもらった23人の選手が全員ピッチに立てるということは絶対的な保証はない」という前提はありつつも、指揮官は「少しでも多くの選手にピッチに立ってもらいたい」とも語る。
「これまでやってきた基本的なことをチームとして思い出しながら、試合の中では個でどういうことができるのか、チームとして戦術の共有をしながら、お互いの良さをどう出せるかを最大限やっていきたいと思います。
対戦相手のことは非常に大切ですけど、まずは我々が試合に勝利して、応援してくださっている方々や日本への励ましのエールになり、笑顔になって喜んでいただける結果を最大限に得られるようベストを尽くしながら、我々自身のレベルアップにつなげていきたいと思っています」
新型コロナウイルスの流行が収まりきらない中、他の競技に先駆けて海外遠征を実現した男子サッカー日本代表にかかる責任は大きい。森保監督はチームの強化と、日本社会にスポーツの存在意義を伝えることの両方を追い求めている。
(取材・文:舩木渉)
【了】