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高給取りエジルがEL登録外に。今年3月以降アーセナルで1試合も出場なし

text by 編集部 photo by Getty Images

メスト・エジル
【写真:Getty Images】

 アーセナルに所属する31歳の元ドイツ代表MFメスト・エジルが、ヨーロッパリーグ(EL)の登録外となった。7日に英紙『メトロ』が報じている。

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 同紙によると、アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督によってエジルがEL登録メンバーから除外されたという。プレミアリーグは9月12日に開幕したが、第4節を終えた時点でエジルは1試合もプレーしていない状況にある。そのため、EL出場が期待されたが、その可能性も消滅した。なお、ギリシャ代表DFソクラティス・パパスタソプーロスもEL登録外となっている。ローマ移籍に近づいていたが、移籍終了期限までに交渉が成立しなかった。

 エジルは今年3月以降、出場機会を得ていない。夏の移籍市場で他クラブに移る可能性もあったが、週給35万ポンド(約4800万円)という高給取りのため、適切なオファーは届かず。戦力外の状況が続くと見られるものの、2021年6月まで残るアーセナルとの契約を全うすることを主張していた。

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なぜ、あえて今アーセナルなのか。
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そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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【了】

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