PK戦でリバプールを下したアーセナル
月曜日のプレミアリーグと同じ会場で同じカードが木曜日に組まれている。3日前と同じく、アーセナルはアンフィールドでリバプールと対戦。アーセナルとリバプールの対戦は3度目となった。
【今シーズンのアーセナルはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
1度目は8月末のコミュニティーシールドで、FAカップ王者のアーセナルがPK戦を制した。アーセナルは自陣からボールを繋いで13分に先制に成功。しかし、途中出場の南野拓実に同点弾を浴びて、試合はPK戦にもつれ込んだ。リアン・ブリュースターがクロスバーに当ててしまい、アーセナルがリバプールを下している。
リーグ戦ではリバプールがリベンジを果たしている。この試合もアーセナルが先制に成功したが、すぐさまリバプールが逆転。終盤には途中出場のディオゴ・ジョッタが移籍後初ゴールを決めて、3-1で勝利した。
過去2度と同じく、多くのチャンスを作ったのはリバプールだったが、この試合では最後までゴールを割ることができなかった。こぼれ球に反応した南野のシュートはクロスバーに弾かれ、GKベルント・レノが7つのセーブをマーク。さらに、PK戦ではディボック・オリギとハリー・ウィルソンのキックを止めた。
リバプールが無得点に終わったのは、昨季7月のマンチェスター・シティ戦以来だった。敵将のユルゲン・クロップ監督は試合後、レノに「あまり嬉しくないよ」と声をかけたという。守護神の殊勲の活躍で、アーセナルはコミュニティーシールドに続いてPK戦でリバプールを下している。
もう1人の立役者
マン・オブ・ザ・マッチは間違いなくレノだが、リバプールを無失点に抑えた立役者がもう1人いる。センターバックで先発したガブリエウ・マガリャンイスはデュエル勝率100%をマークし、リバプールの攻撃を最終ラインで跳ね返した。
フランスのリールから今季加わったガブリエウは、190cmの長身を誇る左利きのセンターバック。フラムとの開幕戦ではいきなりゴールを決め、3バックの中央として無失点勝利に貢献している。月曜日のリバプール戦ではダビド・ルイスがこのポジションで起用されたが、カップ戦で再び出番が回ってきた。
強靭なフィジカルを活かした1対1の強さはこの試合のスタッツが示す通りであり、ダビド・ルイスと同様にフィードでの貢献度も高かった。さらに、ポジショニングもうまく、この試合では対面するモハメド・サラーや南野に流れの中からシュートを打たせなかった。
シュート本数や決定機の数ではリバプールが上回っていたが、アーセナルは要所で光るプレーが見えた。ブカヨ・サカは両チーム通じて最多となる11回のデュエル成功と、6回のタックルを記録。リバプールの方がメンバーを落としていたこともあるが、中盤の攻防でアーセナルは屈していなかった。
試合の数時間前にイングランド代表にも選ばれたサカ、新加入ながらディフェンスリーダーとしての片鱗を見せつつあるガブリエウ、そして今季も高いパフォーマンスを見せるレノ。3人の活躍はチームの躍進を支えていくことになりそうだ。
(文:加藤健一)
【フットボール批評がついにアーセナルを大特集! 日本一硬派なサッカー専門誌がすべてのグーナーに贈るバイブルの詳細は↓↓↓をクリック!】
【了】