【写真:Getty Images】
ユベントスは今年1月に北朝鮮代表FWハン・グァンソンをカタールのアル・ドゥハイルへ移籍させたが、その際に北朝鮮に対する国連制裁に違反しているとして国連安全保障理事会からの指摘を受けていたという。仏紙『レキップ』など複数メディアが伝えている。
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ハン・グァンソンはイタリアのカリアリでプロデビューを飾り、欧州5大リーグで初めて出場した北朝鮮出身の選手となった。カリアリからレンタルされたセリエBのペルージャで活躍したあとユベントスへ移籍したが、ユベントスのトップチームでは試合に出場することなく今年1月にアル・ドゥハイルへ移籍した。
報道によれば、その移籍を止めようとして国連が働きかけていたことが報告書により明らかになったという。「ハンの移籍についてすぐにイタリアに連絡を入れたが、中止はされなかった」「その後改めてカタールに本件に関する解決を要請した」と報告書には記されているとのことだ。
この一件は、国連から北朝鮮への制裁に対する違反例のひとつであったとして報告されている。北朝鮮の核実験・大陸間弾道ミサイル発射に対して採択された制裁決議により、国連加盟国には2019年12月を期限として北朝鮮人労働者を帰国させることが要請されていた。
ユベントスはハン・グァンソンを移籍金700万ユーロ(約8億6000万円)でアル・ドゥハイルに売却したとされている。その後同選手は2019/20シーズンのカタールリーグで10試合に出場して3得点を記録。新シーズン開幕後の試合には出場していない。
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