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アーセナル期待の新戦力5人。補強成功、アルテタ監督下で魅力的なチームへ

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

立場はかなり厳しいが…

リース・ネルソン
【写真:Getty Images】

FW:リース・ネルソン(イングランド/背番号24)
生年月日:1999年12月10日(20歳)
19/20リーグ戦成績:17試合出場/1得点0アシスト


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 ホッフェンハイムへの武者修行を経て昨年アーセナルに帰還。昨季はリーグ戦17試合に出場し、第36節のリバプール戦では嬉しいプレミアリーグ初ゴールも叩き出した。その試合後、アレクサンドル・ラカゼットが「彼にはとても才能がある」とコメントしたが、まさにアーセナルの未来を担うにふさわしいポテンシャルを持った選手と言えるだろう。

 しかし、現在の立場はかなり厳しいのが現実。リース・ネルソンはウイングを主戦場としているが、同ポジションにはピエール=エメリク・オーバメヤン、ニコラ・ペペらがおり、ブカヨ・サカも台頭、そして今夏にウィリアンという実力者も加わったからだ。実際、ネルソンは今季プレミアリーグ開幕2試合でベンチ外となっている。

 緩急自在のドリブルが持ち味で、ボールを持てば果敢に仕掛けていく強心臓ぶりも魅力。クロスの精度も悪くなく、短い出場時間でもピッチに立てばイキイキとプレーする姿が非常に印象的だ。先述した通りポテンシャルは十分なだけに、エディ・エンケティア、サカら同じ若手選手の活躍を刺激に化けてほしいところだが…。

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『フットボール批評issue29』


定価:本体1500円+税

≪書籍概要≫
なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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