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アーセナル期待の新戦力5人。補強成功、アルテタ監督下で魅力的なチームへ

ミケル・アルテタ監督率いるアーセナルは今季、2016/17シーズン以来となるチャンピオンズリーグ出場権獲得を狙う。その目標達成に向け、今夏ウィリアンやガブリエウ・マガリャンイスなどを補強。若手の台頭も著しく、魅力的なチームが完成しつつある。今回は、そんなアーセナルに加わった新戦力と、ブレイクが期待される若手選手5人を紹介する。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

ライバルからやって来たアタッカー

ウィリアン
【写真:Getty Images】

FW:ウィリアン(ブラジル代表/背番号12)
生年月日:1988年8月9日(32歳)
19/20リーグ戦成績:36試合出場/9得点7アシスト(チェルシー)


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 チェルシーでプレミアリーグをはじめ多くのタイトル獲得に貢献してきたウィリアンは、今夏フリーでアーセナルに加入している。ミケル・アルテタ監督はクラブ公式サイトで「我々は彼が違いを生み出す選手だと信じている」と話したが、その期待通り、プレミアリーグ第1節のフラム戦では2アシストをマーク。さっそく「違い」を作り出した。

 水準以上のスピードとブラジル人らしい高度なテクニックを活かしたドリブルで相手を無力化することができ、精度抜群のラストパスで味方のゴールを演出することも少なくない。プレーにあまり偏りがなく、状況に応じて多彩な仕掛けを繰り出せるのが、ウィリアンの特徴と言えるだろう。

 今年で32歳となったが、運動量はまだまだ豊富。守備面でチームのために汗をかくことも厭わない。左右両サイドを高いレベルでこなせる点も、アーセナルにとっては大きなポイントだ。エースのピエール=エメリク・オーバメヤンらとともに前線を活性化させ、チームを高みへと導きたい。

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『フットボール批評issue29』


定価:本体1500円+税

≪書籍概要≫
なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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