【写真:Getty Images】
バルセロナに所属するウルグアイ代表FWルイス・スアレスがユベントスへ移籍するために受けたイタリア語試験において、事前に問題が伝えられ合格が約束されるなどの不正が行われたという。伊紙『レプッブリカ』など複数メディアが伝えている。
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バルセロナから戦力外通告を受け、ユベントスへの移籍が合意に達したと報じられていたスアレスだが、イタリアで外国人枠から外れてプレーするためにはイタリアのパスポートを取得するが必要があった。そのためには一定以上のイタリア語力の証明が求められ、今月17日に試験が行われた。
スアレスは試験が行われるペルージャ外国人大学を訪れて試験を受け、結果は合格。だが合格してもその後のパスポート取得手続きには時間がかかりすぎるという理由により、結局ユベントスへの移籍は消滅する結果となった。
しかしその試験において、大学側が論述問題のテーマを事前にスアレスに伝えた上に、「実施前から点数を約束」するなどの不正が行われたことが明らかになったようだ。イタリアの財務警察および検察当局が今年2月から同大学に対して行っていた捜査の一環として発覚したと報じられている。
スアレスの試験において不正が行われたことは、試験担当者に対する盗聴捜査により明らかになったとされている。「(スアレスは)合格しなければならないし、合格する。年間1000万ユーロ(約12億円)の年俸が(イタリア語レベル)B1に達していないという理由でダメになるわけにはいかない」と担当者は話していたという。スアレスの実際のイタリア語力は初心者レベルの「A1」であり「動詞の活用もできない」という会話内容も伝えられている。
外国人に対して不正に国籍を与えようとしたということになり、事実であればスアレス個人の問題にとどまるものではない。いずれにしてもこの夏にユベントスへ移籍することはなくなったとみられるスアレスだが、その余波は大きなスキャンダルに発展するかもしれない。
【了】