リバプールはプレミアリーグの新シーズン開幕に向けた最後のテストとして、現地時間5日にリーグ1（3部）のブラックプールとの練習試合を行う。南野拓実にとっても新たなアピールのチャンスとなりそうだ。

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　1月に加入したリバプールで昨季中は大きなインパクトを残すことができなかった南野だが、2年目に向けたプレシーズンは好調。古巣レッドブル・ザルツブルクとの試合でゴールに絡む好プレーを見せたのに続いて、アーセナルと対戦したコミュニティ・シールドでは待望の公式戦初ゴールを記録した。

　地元紙『リバプール・エコー』では、アーセナル戦に交代出場して試合の流れを変えたとして南野とMFナビ・ケイタを高く評価。両選手は「プレシーズンのレッズ（リバプール）のベストパフォーマーたち」の中に含まれると評し、「ようやくアンフィールドに馴染んできたようだ」と述べている。

　ブラックプールとの試合は、南野やケイタにとって「（プレミアリーグ開幕戦での）先発にふさわしいことを監督に証明する最終オーディション」だと地元紙は述べる。だが南野と出場機会を争う選手としては、これまで負傷で離脱していたスイス代表MFジェルダン・シャチリにもプレー時間を与えるチャンスだとして、ユルゲン・クロップ監督にとっては悩ましい選択になると予想している。

　欧州ではUEFAネーションズリーグが開催されているため守備陣を中心に各国の代表選手は不在だが、前線のモハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノらはチームに残っている。ポジション争いがし烈であることは変わらないが、南野としてはこの試合でも結果を残せばリーグ開幕戦での出場のチャンスも広がってくるかもしれない。

【了】