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【写真:Getty Images】
ダニエル・カルバハル(レアル・マドリード)
生年月日:1992年1月11日(27歳)
スペイン代表成績:24試合出場/0得点4アシスト
スペイン代表、そしてレアル・マドリードでも不動の右サイドバックとして活躍している。派手さはないが、豊富な運動量を活かして広範囲をカバーでき、危機察知能力もハイレベルで兼備。それに加え効果的な攻め上がりから攻撃にアクセントも加えるなど、攻守両面で質の高いプレーを安定して発揮できる選手だ。
2014年に代表デビューを果たしているが、度重なる負傷の影響でこれまでの出場数は24試合と少なく、大舞台はロシアワールドカップが初だった。そのため、来年のEURO出場は選手本人にとって大きな目標とみていいだろう。すでにチームの本大会行きは決まっているため、あとは万全な状態を維持するだけだ。
【写真:Getty Images】
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)
生年月日:1986年3月30日(34歳)
スペイン代表成績:170試合出場/21得点7アシスト
言わずと知れた世界最高峰のセンターバックだ。野生の肉食動物が草食動物を襲うかの如く対峙する選手を無力化し、高さと強さを融合させてエアバトルを高確率で制す。また、スペイン代表歴代10位となる通算21ゴールを挙げているなど、DFらしからぬ得点力の高さも大きな魅力である。
スペイン代表は世代交代を進めている。事実、8月20日に発表された最新メンバーにも20代前半の選手が多く名を連ねていた。そんなチームにおいても、この男の豊富な経験値や強烈なキャプテンシーはやはり必要不可欠。今年で34歳となった闘将だが、母国のためにまだまだ走り続けることだろう。
【写真:Getty Images】
イニゴ・マルティネス(アスレティック・ビルバオ)
生年月日:1991年5月17日(29歳)
スペイン代表成績:11試合出場/0得点0アシスト
セルヒオ・ラモスの相棒は長年ジェラール・ピケが担ってきたが、ここ最近はイニゴ・マルティネスが務めることが多かった。2013年の代表デビュー後しばらくは招集から遠ざかっていたものの、ロシアワールドカップ後に再び声がかかるようになり、UEFAネーションズリーグやEURO予選などで出番を得ている。
ただ、I・マルティネスも絶対的な主力ではなく、S・ラモスの相棒が「定まっている」とは言い難い。29歳のDFは負傷の影響で8月20日発表のメンバーから外れたが、パウ・トーレスや今回初招集を受けたエリック・ガルシアの活躍があると、このまま定位置を確固たるものとされてしまう可能性も否めない。
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ジョルディ・アルバ(バルセロナ)
生年月日:1989年3月21日(31歳)
スペイン代表成績:70試合出場/8得点12アシスト
スペインが誇る小柄な超攻撃的サイドバック。抜群のスプリント力を活かしたオフザボールの動きにアタッカー顔負けのテクニックを武器に持っている選手であり、タッチライン際から攻撃をオーガナイズする。戦況を的確に読み取った柔軟な対応も目立つなど、クレバーな面も持つ世界屈指のサイドバックだ。
しかし、ここ最近はバルセロナでのパフォーマンスレベルが低下。8月20日発表の最新メンバーからも外れている。勢い的には同ポジションのホセ・ルイス・ガヤやセルヒオ・レギロンを下回っているのは明らかと言えるだろう。今年で31歳とベテランの域に差し掛かっているが、その立場は大きく揺れている。