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アーセナル、予想スタメン全選手紹介。新シーズンの幕開け、リバプールに立ち向かう若き戦士たちとは【コミュニティー・シールド】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

セドリック・ソアレス
【写真:Getty Images】

セドリック・ソアレス(ポルトガル代表/背番号17)
生年月日:1991年8月31日(28歳)
19/20リーグ戦成績:16試合出場/0得点1アシスト(サウサンプトン)
19/20リーグ戦成績:5試合出場/1得点0アシスト


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 スポルティングCPで育ったポルトガル代表DFは、今年の冬にレンタルという形でアーセナルに移籍。加入後しばらくは負傷の影響で試合に出場することができなかったが、復帰以降はリーグ戦5試合に出場し、1得点という成績を収めていた。そして今月24日、アーセナルは同選手を完全移籍で獲得したことを発表している。

 MKドンズとのプレシーズンマッチにも出場しているため、リバプール戦では移籍の噂が出ているエクトル・ベジェリンではなく引き続きこの男がピッチに立つ可能性が高いだろう。豊富な運動量と一定以上のスピードを活かした攻守にアグレッシブなプレー、そして左右両足問わず正確なクロスを発揮したいところだ。

ジョセフ・ウィロック
【写真:Getty Images】

ジョセフ・ウィロック(イングランド/背番号28)
生年月日:1999年8月20日(21歳)
19/20リーグ戦成績:29試合出場/1得点1アシスト

 4歳でアーセナルのアカデミーに入団。その後順調に成長を果たし、2017年に18歳でトップチームデビューを飾っている。そして、2019/20シーズンにファーストチームに正式登録。リーグ戦では先発出場の機会はそこまで多くなかったものの、最終的には29試合に出場していた。

 中盤のオールラウンダーであり、パスや積極的なドリブルで攻撃にアクセントを加えることができる。隙を見たゴール前への飛び出しから得点を奪ってしまう恐ろしさも魅力で、そのプレースタイルから「ラムジーの後継者」とも称されている。ただ、突出した武器がなく、まだまだ物足りなさは否めない。2020/21シーズンは勝負の1年になりそうだ。

グラニト・ジャカ
【写真:Getty Images】

グラニト・ジャカ(スイス代表/背番号34)
生年月日:1992年9月27日(27歳)
19/20リーグ戦成績:31試合出場/1得点2アシスト

 サポーターと衝突し、キャプテンをはく奪。ヘルタ・ベルリンへの移籍間近とも報じられるなど、2019/20シーズンの前半は悪い意味で注目を集めてしまった。しかし、ミケル・アルテタ監督就任後は、同指揮官からの信頼もあり完全復活。「重要な存在」として、ピッチ上で大きく奮闘していた。

 左足から繰り出す長距離パスは精度抜群と、ビルドアップ面での貢献度が非常に高い。ゴールネットを突き破るかのようなミドルシュートも折り紙付きだ。また、守備面でもハードにプレーできる点が魅力。カードを貰うことも少なくないが、献身的な姿勢でチーム全体に活力をもたらしている。まさに不可欠な存在だ。

ブカヨ・サカ
【写真:Getty Images】

ブカヨ・サカ(イングランド/背番号7)
生年月日:2001年9月5日(18歳)
19/20リーグ戦成績:26試合出場/1得点5アシスト

 イングランドの若きレフティーは、2019/20シーズンに本格ブレイク。ウナイ・エメリ監督の下、ヨーロッパリーグなどで結果を残し、ミケル・アルテタ監督就任後もコンスタントに出場機会を得ていた。本職のウイングではなく、サイドバックやインサイドハーフとしても起用されるなど、プレーの幅も広げている。

 自慢のスピードを活かしたキレのあるドリブルが持ち味であり、18歳ながら積極果敢に1対1を仕掛けていく強靭なメンタルも兼ね備えている。また、クロスの質も試合を重ねるごとにメキメキと向上しており、ディフェンスの精度にも磨きがかかった印象が強い。今後がますます楽しみな選手だ。

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『フットボール批評issue29』


定価:本体1500円+税

≪書籍概要≫
なぜ、あえて今アーセナルなのか。
あるアーセナル狂の英国人が「今すぐにでも隣からモウリーニョを呼んで守備を整理しろ」と大真面目に叫ぶほど、クラブは低迷期を迎えているにもかかわらず、である。
そのヒントはそれこそ、今に凝縮されている。
感染症を抑えながら経済を回す。世界は今、そんな無理難題に挑んでいる。
同じくアーセナル、特にアルセーヌ・ベンゲル時代のアーセナルは、一部から「うぶすぎる」と揶揄されながら、内容と結果を執拗に追い求めてきた。
そういった意味ではベンゲルが作り上げたアーセナルと今の世界は大いにリンクする。
ベンゲルが落とし込んだ理想にしどろもどろする今のアーセナルは、大袈裟に言えば社会の鏡のような気がしてならない。
だからこそ今、皮肉でもなんでもなく、ベンゲルの亡霊に苛まれてみるのも悪くない。
そして、アーセナルの未来を託されたミケル・アルテタは、ベンゲルの亡霊より遥かに大きなアーセナル信仰に対峙しなければならない。
ジョゼップ・グアルディオラの薫陶を受けたアーセナルに所縁のあるバスク人は、それこそ世界的信仰を直視するのか、それとも無視するのか。

“新アーセナル様式”の今後を追う。

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