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19/20チャンピオンズリーグベストイレブン。Fチャン編集部選定、世界最高峰の舞台を彩った名手たち【欧州CL】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

チアゴ・アルカンタラ
【写真:Getty Images】

チアゴ・アルカンタラ(スペイン代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1991年4月11日(29歳)
今大会成績:10試合出場/0得点2アシスト


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 天賦のゲームメイク力でピッチの支配者として君臨した。様々な球質のパスで味方を動かし、緩急をコントロールしながら試合の流れを作っていく。細かな駆け引きやタッチの妙で相手を翻弄し、簡単にボールを失うこともない。リーグ戦ではレオン・ゴレツカやヨシュア・キミッヒとの競争で控えに回ることも多かったが、CLでのパフォーマンスは別格だった。

 サッカーに関する様々なデータを提供する『Sofascore』によれば、チアゴのパス成功数757本は2位に100本近い大差をつけて今大会最多。そのうえでパス成功率90.99%と極めて高い数字も残している。激しいプレッシャーにさらされる中盤でも、極めてミスが少ない事実が彼の存在価値の高さを物語っている。

マルキーニョス
【写真:Getty Images】

マルキーニョス(ブラジル代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1994年5月14日(26歳)
今大会成績:11試合出場/2得点0アシスト

 チアゴ・シウバ不在時はPSGのキャプテンマークを巻くこともあるなど、チームリーダーとして一皮剥けた。これまではセンターバックのイメージが強かったものの、2019/20シーズンは中盤のアンカーを任されることも前年度以上に増え、より一層プレーの幅を広げている。

 ポジションが一列上がっても対人やボール奪取力の高さは相変わらずで、長短蹴り分けるパスでも攻撃の起点になった。PSGが大崩れせずにCL決勝まで勝ち進むことができたのも、マルキーニョスがピッチ中央で睨みを利かせていたからこそ。行動範囲が広く運動量も豊富で、セントラルMFとしてもワールドクラスにふさわしい活躍ぶりだった。

トーマス・ミュラー
【写真:Getty Images】

トーマス・ミュラー(元ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1989年9月13日(31歳)
今大会成績:10試合出場/4得点3アシスト

 神出鬼没のベテランはバイエルンの闘争心を象徴する1人だった。プレッシングの先鋒として走りまくり、攻撃に移れば瞬時に空いたスペースやパスコースを見つけて忍び込み、ゴール前に飛び込んでいく。

 気迫溢れるプレーには味方選手たちも勇気付けられたはずだ。ドイツ代表時代から旧知のハンジ・フリック監督と築き上げた信頼関係は揺るぎなく、チームリーダーの1人として責任感溢れるプレーでバイエルンを引っ張った。勝者としてのあり方、ビッグゲームの勝ち方を熟知していたことも、クラブ通算6度目のCL制覇において大きな意味を持っていただろう。

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