マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
セビージャとインテルは過去に公式戦で顔を合わせたことがなく、今回が初対戦となる。セビージャはイタリア勢との成績が6勝2分5敗であり、決勝でイタリアのチームと対戦したのは2007年、ミランとのUEFAスーパーカップ以来。一方のインテルは過去に決勝で2度スペイン勢と顔を合わせており、1勝1敗の成績である。
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セビージャはここまで11試合を戦ってきたが、失点数はわずか「5」という堅守を誇っている。ともに今季加入のジエゴ・カルロスとジュル・クンデのCBコンビは鉄壁で、本来はセカンドGKのボノもファインセーブを連発するなどゴールマウスにカギをかけている。インテル戦でも守備の強度を保っていきたい。
セビージャはボールを保持する戦い方もできるが、ファイナルではより手数をかけない質の高いカウンターを繰り出せるかがキーとなるだろう。インテルは守備時に5バックとなるため、遅攻だとなかなか崩すのは難しくなる。ヘスス・ナバスとセルヒオ・レギロンの両サイドバックも積極的に絡み、相手の陣形が整う前に攻め切るのが理想だ。
注目選手はエベル・バネガだ。32歳のベテランMFは豊富な運動量を活かしたハードワークを怠らず、ボール奪取後の展開力にも長けるなど中盤で幅広いタスクをこなすことができる。過去にはセビージャのEL連覇に貢献するなど、こうした大舞台での経験値も豊富。何よりインテルは古巣であり、モチベーションも高いだろう。
対するインテルは攻撃陣が好調で、ELではここまで全試合で複数得点を挙げてきた。ロメル・ルカクとラウタロ・マルティネスのコンビは破壊力抜群で、とくに前者はEL新記録となる10試合連続得点を達成するなど勢いが止まらない。堅守を誇るD・カルロス&クンデのCBコンビとのマッチアップは大きな注目ポイントである。
インテルは最終ラインから丁寧なビルドアップをみせてくるはずだ。そこで相手のプレスを引き付け、一気に最前線のルカクやL・マルティネスを活かす攻撃は今季も何度か披露してきた。ただ、セビージャのハイプレスはかなり強度が高い。これまで多くのクラブが犠牲となってきたが、中盤で捕まると失点の可能性というのは当然ながら大きくなる。「ボールの失い方」は非常に重要となってきそうだ。
注目選手はL・マルティネスだ。ここ最近はパフォーマンスレベルがなかなか上がってこない印象が強かったが、準決勝のシャフタール戦では2ゴール1アシストと爆発。重要なファイナルを前に勢いがついたのはチームとしても好材料だ。当然セビージャは警戒してくるはずだが、その中でどれだけ力を示すことができるか。
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