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J1鳥栖に「クラスター化」の可能性。最大10人新型コロナ陽性も…Jリーグが緊急会見

text by 編集部

サガン鳥栖
サガン鳥栖

 Jリーグは12日、同日に開催予定だったYBCルヴァンカップのグループステージ第3節・サンフレッチェ広島対サガン鳥栖の中止を発表した。

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 それに伴い、村井満Jリーグチェアマンと株式会社サンフレッチェ広島の仙田信吾代表取締役社長、株式会社サガン・ドリームスの竹原稔代表取締役社長が臨席しての緊急オンライン記者会見が行われた。

 すでに金明輝監督の新型コロナウイルス陽性が発表されていた鳥栖だが、会見の中でクラブ独自に行った検査で新たに2名の「陽性」と、7名の「陽性疑い」が明かされた。今回判明した陽性者は1名が選手、1名がスタッフだという。

 また、当該選手は発熱があり、同じく新型コロナウイルスの陽性反応が出たスタッフはすでに平熱に戻っているとのこと。「陽性疑い」の7名は再検査の結果を待っている状態で、他の選手やスタッフは全員が自宅待機をしている。

 この発表を受けて鳥栖の竹原社長は「なぜこのように感染が広がったかを行政や保健所と確認しながらJリーグにフィードバックして、このようなことができるだけ起こらないようにすることが私たちにできること」と、クラブ内での感染拡大の全容を明らかにし、さらなる感染拡大防止に全力を尽くす考えを示した。

 現在新型コロナウイルス陽性の疑いがあり再検査結果の確定を待っている状態の7名が、仮に「陽性」と判定されれば、鳥栖のトップチームが保健所から「クラスター」と認定される可能性もある。となれば一定期間のチーム活動停止などもやむを得ず、Jリーグとしても試合日程の再考なども迫られるかもしれない。

 Jリーグの村井チェアマンは「残り7名の判定結果を待つことになる。仮に陽性だった場合、どのような接触があったか、そもそも感染経路はどうかということについて保健所の判断がある。そのうえでクラスターと認定されれば、その判断や保健所の指導に従う」と述べた。今後の動きはあくまで検査結果を待ってからの判断になる。

 今回のようにチーム単位でクラスター化の疑いが出ていることを受けて、Jリーグは日々の体調管理や行動記録の徹底のみならず、自覚症状などの判断基準をより明確に言語化していく方針も示した。

 なお、8日に鳥栖と対戦した鹿島アントラーズの選手たちや、試合を裁いた審判員に濃厚接触者はいないとのこと。今日12日に組まれているルヴァンカップの清水エスパルス対鹿島アントラーズの試合は予定通り開催される。

【了】

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