マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
アタランタはCL初出場ながらベスト8まで駒を進めてきた。その勢いは十分だと言えるだろう。一方のパリ・サンジェルマンは毎年優勝を目標に掲げながらも、なかなかベスト8の壁を破ることができなかった。今回もここで大会を去るわけにはいかないだろう。
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アタランタの持ち味はやはり攻撃力。セリエA、いや、今では世界屈指と言っても過言ではないその破壊力は、PSGにとっても大きな脅威となるはずだ。アレハンドロ・ゴメスやドゥバン・サパタはもちろん、ヨシップ・イリチッチ不在のためスタメン起用が予想されるルスラン・マリノフスキーの活躍にも期待したい。
一方で不安はやはり守備だろうか。アタランタはマンツーマンディフェンスをベースとしており、ピッチに立つ全員が高い強度を保って挑む。しかし、攻撃的な守備ゆえ相手に大きなスペースを与えてしまうこともしばしば。そこを突かれると、一気に崩壊してしまう。
それでも攻撃的な姿勢を貫くのがアタランタの魅力なのだが、その積極的なディフェンスを後方から支えているピエルルイジ・ゴッリーニやホセ・ルイス・パロミーノが欠場となればさすがに痛い。とくに、後者のフィジカルの強さを活かしたアグレッシブな守備はアタランタにおいて必要不可欠なスキル。もし、この男がピッチに立てなかった場合、代役となるマッティア・カルダーラに懸かる期待は果てしなく大きくなりそうだ。
対するPSGはマルコ・ヴェラッティやアンヘル・ディ・マリアの欠場、キリアン・ムバッペがスタメンで起用できるかわからない状況と不安は募る。代わりにピッチに立つ選手のパフォーマンスは当然ながら重要になるだろう。
なかでもパブロ・サラビアには注目したい。ムバッペとはまた違う特徴を持つ選手で、とくに彼は攻撃をクリエイトする能力が高い。ネイマールやマウロ・イカルディといった攻撃手の良さを引き出すのも、この男の大きな役割と言えるだろう。
チームとしてはアタランタのマンツーマンディフェンスにどれだけ飲み込まれないかが非常に重要となる。恐らくPSGにとってアタランタの強度は経験したことのない、未知の領域にあると思われるが、だからといって受け身になっては相手の思うツボ。方向性を失わず、積極的なプレーを貫いていきたい。
【了】