マッチプレビュー
【写真:Getty Images】
インテルとレバークーゼン。この両者が最後に顔を合わせたのは2003年3月、チャンピオンズリーグ(CL)・2次グループリーグ第6節のこと。この時はオバフェミ・マルティンスとエムレ・ベロゾールの得点で2-0でインテルが勝利を収めている。
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そのため、今回は実に17年ぶりの対戦ということになる。お互いに持っている力は十分と、激しい戦いになることが予想される。
インテルはヘタフェ戦の序盤、相手の鋭いプレスに苦戦したが、今回対戦するレバークーゼンも決して高い位置からのプレッシャーが弱いわけではない。その中でどれだけリズムを崩さずボールを支配し続けられるかが、この試合のポイントとなってきそうだ。
また、レバークーゼンはポゼッションを基本としながらも、シンプルなロングボールで一気にディフェンスラインの背後を狙ってくることも多い。レンジャーズ戦もわずか1本のパスから点を奪いきっている。とくにレオン・ベイリーとムサ・ディアビの走力は要注意。3バックの背後を取られると致命的なので、しっかりと中央を締めてなるべく外へ相手を追いやりたいところだ。
攻撃面で注目したいのはやはりロメル・ルカクだ。ラウンド16のヘタフェ戦がそうだったように、そのパワーとスピードはどのチームにとっても大きな脅威となる。もちろん最も期待するのは得点だが、ポストプレーヤーとしても優秀なため、攻撃の勢いを加速させるようなアクションにも注目していきたい。
対するレバークーゼンは、上記した通りポゼッションを基本としている。事実、今季のブンデスリーガにおける平均支配率は60.1%でバイエルン・ミュンヘンに次ぐ2位につけた。
インテルは攻守の切り替えが素早く全員がアグレッシブにプレーする。守備時は5バックになるが、ここを崩すのも容易ではない。ただ、縦に速いチームに対してはそこまで強くないのも事実。そのため、レバークーゼンからするとポゼッション率を上げていくことはもちろん、積極的にスピーディーな攻撃を仕掛けていきたいところ。ベイリーやディアビといった快速自慢の選手たちをどんどん活かしていきたい。
警戒したいのはやはりインテルの2トップ、ルカクとラウタロ・マルティネスだろう。彼らは得点力の高さはもちろん、ボールを収める技術も抜群に上手いため、なんてことないクリアをチャンスに結びつけてしまう恐ろしさがある。攻撃的なスタイルゆえ守備への負担が大きくなるレバークーゼンにとっては、ここを抑えられるかが勝利への生命線となるかもしれない。
注目選手はやはりカイ・ハフェルツだ。言わずと知れたドイツの逸材は、崩しとフィニッシュの局面でクオリティーの高さを示すことができる攻撃の核。この男のパフォーマンスが試合の行方を左右すると言ってもいいだろう。インテルとしても、ハフェルツは確実に抑えておかなければならない。
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【了】