【写真:ムツ・カワモリ】
スペイン2部のレアル・サラゴサは、今月13日からの開催が予定されている1部昇格に向けたプレーオフの開催を中止する2度目の公式声明を出した。8日付でクラブ公式ウェブサイトに掲載されている。
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今季セグンダ・ディビシオン(スペイン2部)の終盤戦は、新型コロナウイルスの影響により大きな混乱に陥った。最終節のデポルティボ対フエンラブラダ戦が延期され、開催の見通しが立たない状況が続いたことで、昇格プレーオフの出場チームと日程も不確定なままとなっていた。
本来の最終節から2週間以上を経て、今月7日にはようやくデポルティボ対フエンラブラダの試合が行われ、昇格プレーオフも13日からの開催が決まった。だが予想外のシーズン延長により、サラゴサはレギュラーシーズンのチーム得点王だったFWルイス・スアレスのワトフォードからのレンタル期間が満了し、プレーオフを前に大きな戦力ダウンを強いられることにもなってしまった。
サラゴサは今月4日の公式声明で、公平性を欠くとしてプレーオフ開催の中止などを要求していた。だがその要求に対して回答が得られなかったとして、改めてスポーツ上級審議会(CSD)に対する上訴を表明。公平性の問題に加えて、新型コロナウイルスの第2波による健康リスクもプレーオフ中止要請の理由としている。
サラゴサはプレーオフ中止に伴う対応として3パターンの案を提示。プレーオフに出場する4チームを全て1部に昇格させて来季のリーガ1部を23チームとする案。プレーオフの全試合を「0-0」の扱いとし、規定によりレギュラーシーズンで最上位のサラゴサを昇格とする案。また結果は同じだが、プレーオフを無効として最上位のサラゴサの昇格を認定する案の3通りだ。
現状では、サラゴサは今月13日と16日にホーム&アウェイでエルチェとのプレーオフ準決勝を戦う予定。勝利チームはジローナ対アルメリアの勝者と決勝で戦い、残り1つの昇格枠を争うことになる。だがこのままプレーオフが開催されるのかどうかは不透明な状況となりそうだ。
【了】