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ユベントス対リヨン、予想スタメン&プレビュー。下剋上はあるか…長期中断の影響はどう働く?【欧州CLラウンド16】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

マッチプレビュー

クリスティアーノ・ロナウド メンフィス・デパイ
【写真:Getty Images】

 ホームとはいえリヨンが1stレグでユベントスに完封勝利を収めるとは誰が予想しただろうか。周到に準備された新システム3-5-2は、あの試合からリヨンのベースとなっている。

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 もともとリヨンを率いるリュディ・ガルシア監督は、ローマ時代もマルセイユ時代も4-3-3を愛用してきた。バルセロナ的な攻撃的なスタイルが持ち味で、3バックはあまり馴染みがない監督として知られていた。

 ところがデパイをはじめとした負傷者の続出により変化を迫られると、直前の試合で当時加入したばかりだったブルーノ・ギマランイスを中盤の要に据える3-5-2をテストし、ユベントス戦でも継続して採用。U-23ブラジル代表の一員として東京五輪出場権をかけた戦いを終えたばかりだったブルーノ・ギマランイスは、すぐさまチームに欠かせない中盤の要となった。

 あれから約5ヶ月が経過し、トゥザールが去り、デパイが復帰するなど多少の入れ替わりはあったが、3-5-2は今のリヨンの基本戦術になっている。守備時も単純に5バック気味で構えるのではなく、ボールの動きに合わせて両ウィングバックが巧みにポジションを調整し、4バックのような形になることでバランスを取る。攻撃時は3バック、守備時は4バックになる可変システムという表現が最もしっくりくるか。

 対するユベントスはセリエA9連覇こそ達成したものの、5ヶ月前からさほど大きく変わったわけではない。むしろリーグ戦終盤のつまづきは気がかりだ。再開直後は4連勝と好調だったが、上り調子のミランに敗れてからは8試合で2勝2分4敗と大きく調子を落とした。

 さらに順位表の上では2位になったインテルに勝ち点1差まで迫られた。この下り坂傾向が続けば、圧倒的な強さを見せてきたホームでリヨン相手に不覚をとり、今季最後のトーナメントからいち早く脱落という結末もありうる。

 サッリ監督は前日記者会見で「リヨンは進化している。3バックになってからはるかに堅実になり、中盤の密度も上がっているし、カウンターのスピードもある。1stレグの結果(敗戦)もあるので、落ち着いて、集中して臨む必要のある、非常にタフなゲームになる」と気を引き締めた。

 一方、リヨンを率いるリュディ・ガルシア監督も「通常なら1stレグに勝っていれば次のラウンドに進む可能性は高まるが、ユベントスが相手なので、彼らの強さを考えると50:50といったところだろう」と警戒を怠らない。

「ユベントスは9年続けてセリエAのタイトルを勝ち取った。それだけで彼らの強さを知ることができる。だが、相手は昨季に比べてディフェンスは脆いので、我々はゴールに向かってプレーしながら、当然その弱点を最大限に活用していきたいと思っている。トリノでゴールを決められれば、次の段階に近づけるだろう」

 リヨンが1stレグのリードを守りきって下剋上を果たすか、あるいはユベントスが横綱相撲で押し切って逆転突破を決めるか。トリノでの重要な一戦は、現地7日21時(日本時間8日4時)キックオフだ。

【了】

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