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【写真:Getty Images】
ヤン・カラモー(フランス/パルマ)
生年月日:1998年7月8日(22歳)
市場価格:900万ユーロ(約10億8000万円)
今季リーグ戦成績:14試合出場/1得点1アシスト
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カーンでの活躍が評価された若きアタッカーは、2017年に19歳でインテルに引き抜かれ、セリエAで16試合に出場。その後ボルドーへのレンタル移籍を経験し、昨夏にパルマに加入している。背番号はかつて元日本代表の中田英寿も身に着けた「7番」となった。
ハマればジェルビーニョと強力な両翼にもなり得ると期待された。しかし、結果的にこの補強が成功したとは言い難い。ヤン・カラモーはシーズン途中に長期離脱を強いられるなど、わずか14試合しか出場することができなかった。得点とアシストは第9節のインテル戦で記録した1回のみ。自身が出場した試合で勝利を収めたのも、たったの一度だけだった。
また、ボルドー在籍時にはコーチ陣と揉めて謹慎を食らうなど、問題児としても知られるカラモーだが、パルマでも精神的な未熟さを露呈。クラブ公式サイトによると、同選手は度々練習に遅刻していたといい、時にはトレーニングに姿を見せないこともあったという。チームに貢献できないどころか迷惑をかけるカラモーを、ワーストイレブンに選出しない理由はないだろう。
【写真:Getty Images】
イルビング・ロサーノ(メキシコ代表/ナポリ)
生年月日:1995年7月30日(25歳)
市場価格:2800万ユーロ(約33億6000万円)
今季リーグ戦成績:26試合出場/4得点1アシスト
ロシアワールドカップやPSVでの活躍もあって、数多くのビッグクラブがこの男に興味を示した。その中で、メキシコ代表アタッカーのハートを射抜いたのはナポリ。3800万ユーロ(約45億円)という高額な移籍金でチームに加えたのである。
しかし、イタリアの地からインパクトを与えることはできなかった。左右のウイング、トップと様々な場所で起用されたが、パッとしないプレーに終始。とくに、ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の下では満足いくプレー時間を与えてもらえなかった。足元で勝負する傾向の強いチームの中で自慢のスピード等が活きる場面が少なく、スタイルに馴染むことができなかったと言える。
結果的に26試合の出場でわずか4得点1アシスト。高額な移籍金に見合うパフォーマンスを披露したとは言い難く、サポーターの期待を裏切ってしまった。クラブとしても当然この結果には満足しておらず、1年で売却する可能性もあるという。来季はヴィクター・オシメーンがナポリにやって来るが、果たしてイルビング・ロサーノは生き残ることができるだろうか。
【写真:Getty Images】
マリオ・バロテッリ(イタリア代表/ブレシア)
生年月日:1990年8月12日(29歳)
市場価格:550万ユーロ(約6億6000万円)
今季リーグ戦成績:19試合出場/5得点0アシスト
マンチェスター・シティやインテルといった数多くのビッグクラブでプレーしてきた「悪童」は、昨年夏に故郷のクラブへ加入。「母親が泣きはじめちゃってさ」とコメントするなど、選手本人もこの移籍に歓喜していた。8年ぶりにセリエA復帰を果たしていたブレシアにとっても、目玉補強だった。
しかし、マッシモ・チェッリーノ会長の言葉を借りれば「この契約は間違いだった」。スーペルマリオは新型コロナウイルスによる中断明け以降、練習の無断欠席を繰り返していたといい、チェッリーノ会長の怒りを買うなどクラブとの関係が悪化。ついにはブレシア側から契約解除を求められることになった。ディエゴ・ロペス監督も「彼は別の道に進んだ」と発言している。
当然、リーグ再開後にベンチ入りすることは一度もなかった。チームは19位でシーズンを終え、1年でのセリエB降格が決まっている。マリオ・バロテッリは救世主になるどころか、足を引っ張ってしまったと言えるだろう。なお、未だに正式な退団発表は行われていないものの、「セリエBに降格すれば彼との契約は自動的に解消される」(チェッリーノ会長)ので、今夏でブレシアを去ることはほぼ確実となった。