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【写真:Getty Images】
ミラン・バデリ(クロアチア代表/フィオレンティーナ)
生年月日:1989年2月25日(31歳)
市場価格:240万ユーロ(約2億8800万円)
今季リーグ戦成績:22試合出場/1得点0アシスト
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昨季はラツィオに所属していたものの適応できず、わずか1年でフィオレンティーナに戻ってきた。古巣復帰のために減棒も受け入れたようで、この2019/20シーズンに懸ける思いはかなり強かったと言えるはずだ。
ただ、現実は厳しかった。序盤戦は何試合かでゲームキャプテンも担うなど出場機会こそあったものの、パフォーマンスレベルはほとんど上がらず。中盤底という重要なポジションを担いながらもパス精度が低く、守備の強度も満足いくものではなかった。そして、ジュゼッペ・イアキーニ監督就任後はベンチに降格。年明け以降はわずか6回しかピッチに立つことができなかったなど、輝きを完全に失っていた。
フィオレンティーナは買い取りオプションを行使しない考えであり、高い確率で来季はラツィオに戻るという。ただ、レンタル元でも居場所はないとみるのが妥当なので、クロアチア人MFからするとここからが正念場と言えるだろう。
【写真:Getty Images】
アーロン・ラムジー(ウェールズ代表/ユベントス)
生年月日:1990年12月26日(29歳)
市場価格:2800万ユーロ(約33億6000万円)
今季リーグ戦成績:24試合出場/3得点1アシスト
11シーズン過ごしたアーセナルを去り、「チャンピオンズリーグで優勝したい」という目標を抱いてフリーでユベントスにやって来た。しかし、確かな実力の持ち主であり期待値は高かったが、イタリア1年目で爪痕を残すことはできなかった。
怪我の影響でスタートダッシュに失敗し、チームにフィットするのにかなり時間がかかった。シーズンが進むにつれ徐々に出場機会こそ増やしてはいったものの、マウリツィオ・サッリ監督の信頼をガッチリ掴むまでには至らず。先にアドリアン・ラビオがレギュラーに定着したこともあり、過密日程の中でも先発出場のチャンスはほとんど巡ってこなかった。
戦術的な約束事の多い4-3-3というシステムの中で、持ち味はあまり発揮できず。最終的には24試合の出場で3得点1アシストという成績に終わった。ユベントスはクリスティアーノ・ロナウドに次ぐ高額な年棒をカットしたい考えを持っているようで、わずか1年で売却に踏み切る可能性も出てきている。
【写真:Getty Images】
ルーカス・パケタ(ブラジル代表/ミラン)
生年月日:1997年8月27日(22歳)
市場価格:2250万ユーロ(約27億円)
今季リーグ戦成績:24試合出場/0得点1アシスト
昨季途中にミランへ加入したレフティーはすぐに主力に定着。チームを立て直す原動力となり、瞬く間にミラニスタのアイドルにもなった。しかし、ミラン在籍2年目となった今季は、ジェットコースターのごとくプレー精度が急降下してしまった。
なかなか最適ポジションを見つけられなかったと言える。インサイドハーフでは守備強度が十分とは言えず、サイドで起用されてもノーインパクトのまま終わることが多かった。ズラタン・イブラヒモビッチ加入後は4-2-3-1のシステムが定着したが、トップ下は好調ハカン・チャルハノールの壁が厚かったため、居場所を完全に失ってしまった。
ドリブルやテクニックの上手さは目立ったが、ラストパスの質やゴール前でのアイデアは不十分だったと言える。結局、今季は24試合の出場、1099分間のプレーに留まり、0得点1アシストとほとんど決定的な仕事を果たすことができなかった。合計シュート数もわずか25本となっている。チーム内での立場はかなり厳しいと言わざるを得ないだろう。