【写真:Getty Images】
新型コロナウイルスの影響により最終節の1試合が延期されたまま、依然として開催されていないスペイン2部。来季の1部昇格の最後の1枠を争うプレーオフも、出場チームや日程が決まらない状況が続いている。
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セグンダ・ディビシオンの最終節となる第42節は7月20日に開催されたが、デポルティボ対フエンラブラダの1試合は、フエンラブラダの選手・スタッフに多くの新型コロナウイルス感染者が出たことで開催されず。これが大きな騒動を生み出すことになった。
MF柴崎岳も所属するデポルティボは、延期されたフエンラブラダ戦の結果にかかわらず3部降格圏の順位でシーズンを終えることが確定したが、本来同時刻に開催されるべき最終節が1試合のみ延期されたのは公平性を欠くとして最終節全体のやり直しを要求。他にも影響を受けた数クラブが不満を表明している。
フエンラブラダはデポルティボ戦の結果次第で昇格プレーオフ圏浮上の可能性を残しているため、プレーオフも開催が未定のまま。3位でプレーオフ進出を決めているレアル・サラゴサのMF香川真司も1日に公式SNSでメッセージを投稿し、トレーニング中の写真に添えて「プレーオフはいつだ?俺たちは準備出来ている。Ligaよ早く決めてくれ!」と訴えた。
スペイン紙『マルカ』『アス』などが1日に伝えたところによれば、デポルティボは最終節全体がやり直しとならない限り試合を行わない姿勢を変えてはいないとのこと。選手たちはバカンスへ向かい、レンタル選手はチームを離れるなど、すでに試合に臨むことはないと考えている様子だとも伝えられている。
一方でフエンラブラダの側では、ウイルス感染から回復した選手も含めて、試合を行うことができる人数を揃える目処がついたようだ。デポルティボとの試合が8月5日に開催されると決定された上で、デポルティボが試合を放棄して不戦勝になるというシナリオを見込んでいるという。
サラゴサでも7月29日に選手1人のウイルス感染が確認されており、プレーオフに向けた準備の状況は万全ではない。チームは1日から個人練習を再開したが、今後は小グループでの練習を経て、全体練習の再開は7日からとなる予定だと発表している。
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