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19/20ブンデスリーガベストイレブン。世界が期待の逸材にドイツの未来、バロンドール級のFWも

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

MF

ヨシュア・キミッヒ
【写真:Getty Images】

ヨシュア・キミッヒ(ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1995年2月8日(25歳)
市場価格:7500万ユーロ(約90億円)
今季リーグ戦成績:33試合出場/4得点9アシスト


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 昨季は右サイドバックのファーストチョイスとして躍動していたが、今季は本職のボランチで存在感を発揮。過密日程の中でも持ち前のタフさを活かして33試合に出場した。シーズン後半は決定的な仕事を果たす機会も増えており、第28節のボルシア・ドルトムント戦では優勝を引き寄せる芸術的なループシュートを沈めている。まさに欠かせない存在だった。

 優れた危機察知能力と豊富な運動量を活かして幅広いエリアをカバーしたヨシュア・キミッヒは今季、ブンデスリーガトップとなる387.9kmの走行距離を記録している。攻守における献身性は抜群であった。また、パス成功数2295本はリーグ内2位の成績と、安定感もピカイチのものが。“フィリップ・ラームの後継者”をベストイレブンに選出しない理由はない。

トーマス・ミュラー
【写真:Getty Images】

トーマス・ミュラー(元ドイツ代表/バイエルン・ミュンヘン)
生年月日:1989年9月13日(30歳)
市場価格:3000万ユーロ(約36億円)
今季リーグ戦成績:33試合出場/8得点21アシスト

 ニコ・コバチ監督の下ではベンチを温めることも多く、いよいよバイエルン・ミュンヘン退団にも現実味が増してきていたが、ハンジ・フリック監督就任後は見事に復活。持ち前のオフェンスセンスを遺憾なく発揮してチームの攻撃のグレードを高め、決定的な仕事を果たし続けた。改めてその実力を世界に証明したと言えるだろう。

 とにかく相手にとって嫌なスペースを見つける眼が冴えており、そこへ次々とボールを放り込む。そうして今季はブンデスリーガ最多記録となる21アシストをマークした。また、キーパス85本、ビッグチャンス創出回数31回はともにリーグトップとなる成績。前線で魅せるクオリティの高さは誰の目にも明らかだった。現在30歳の同選手だが、今後もバイエルンにおいて重要な人物となりそうだ。

カイ・ハベルツ
【写真:Getty Images】

カイ・ハフェルツ(ドイツ代表/レバークーゼン)
生年月日:1999年6月11日(21歳)
市場価格:8100万ユーロ(約97億2000万円)
今季リーグ戦成績:30試合出場/12得点6アシスト

 数多くのビッグクラブから注目を浴びるドイツの逸材を選出。年明け前は怪我の影響もあってわずか2得点と苦しんだものの、年明け以降の勢いは目を見張るものがあり、最終的には30試合の出場で12得点6アシストと十分すぎる成績を残した。終盤戦には20歳ながらゲームキャプテンも担うなど、まさにレバークーゼンの「顔」としてシーズンを駆け抜けた。

 トップ下、右ウイング、そして1トップと幅広いポジションをこなした今季のカイ・ハフェルツは、チーム単独トップとなる60本のキーパスを繰り出しており、ビッグチャンス創出回数も同トップとなる15回を記録。また、今季12得点を叩き出したことで、2シーズン連続のリーグ戦二桁得点到達ということになった。ただ、ドイツ代表の未来を担うであろう若者はこの活躍を置き土産に、新天地へ旅立つことになるかもしれない。

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