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【写真:Getty Images】
ティエリー・コレイア(U-21ポルトガル代表/バレンシア)
生年月日:1999年3月9日(21歳)
市場価格:279万ユーロ(約3億2000万円)
今季リーグ戦成績:4試合出場/0得点0アシスト
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ポルトガルの名門スポルティングCPでトップチームデビューを飾ったばかりの俊英は、昨夏の移籍市場最終日にバレンシアへと引き抜かれた。ただ、この取引は現場が望んでものでは決してなく、アジア人オーナーのピーター・リムが主導したもの。
バレンシアでプレーするにあたって実力不足は明らかだった。クラブの財政と限られた選手登録枠を圧迫するだけで、移籍金1200万ユーロ(約14億5000万円)は過大評価以外の何物でもない。2024年夏までの長期契約も、今のところ不良債権化まっしぐらといったところだ。
本来は昨年8月に重傷を負ったイタリア代表DFクリスティアーノ・ピッチーニの代役を期待されたものの、コレイアが戦力にならず、バレンシアは2020年1月にローマからアレッサンドロ・フロレンツィを借り受けて急場をしのいだ。来季こそは2018年のU-19欧州選手権を制したポルトガル新黄金世代の才能を開花させたい。
【写真:Getty Images】
ムクタル・ディアカビ(フランス/バレンシア)
生年月日:1996年12月19日(23歳)
市場価格:1500万ユーロ(約18億円)
今季リーグ戦成績:21試合出場/0得点0アシスト
一昨年夏にリヨンから加入し、1年目はリーガで22試合に出場。エゼキエル・ガライやガブリエウに次ぐ第3のセンターバックとしての地位を確立し、ポテンシャルの高さを示した。ところが2年目の今季はプレーに安定感が全くなく、度々非難を浴びることになる。
新型コロナウイルス感染拡大にともなう公式戦戦中断前最後の試合になったチャンピオンズリーグのアタランタ戦で大敗の一因となるPKを献上。さらにリーグ再開初戦のレバンテ戦では、1-0でリードしていた後半アディショナルタイムに不用意なファウルで相手にPKを与えてしまい、バレンシアは勝ち点2を失うこととなった。
度重なる愚行には、当時のアルベルト・セラーデス監督も「また同じことが起こってしまった。あまりにも多い。中断期間中に彼とはこのことについて話し合ったのに…」と苦言を呈した。身体能力は抜群だが、試合中に度々集中を欠く悪癖は一向に改善されない。今季はセンターバックに負傷者が続出して出番を得られたものの、すでに来季に向けた放出候補とも噂される。
【写真:Getty Images】
フェルナンド・カレロ(スペイン/エスパニョール)
生年月日:1995年9月14日(24歳)
市場価格:400万ユーロ(約5億円)
今季リーグ戦成績:15試合出場/0得点0アシスト
バジャドリーで評価を高め、昨夏エスパニョールへと移籍を果たした。昨季の7位からジャンプアップしてチャンピオンズリーグ出場権獲得に向けた投資だったのかもしれないが、後半戦はほとんどピッチに立てず、クラブも降格の憂き目に。リーグ戦再開後に至ってはバルセロナ戦の1試合のみしか出番を与えられず、苦しい状況を変えるような活躍は見せられなかった。
もともとセンターバックとしては小柄かつ細身で、競り合いを得意とするタイプではない。予測やビルドアップ能力に長けたモダンなプレースタイルのため、ファイター型のナウドとのコンビで活躍が期待されていた。しかし、その目論見は失敗に終わった。終盤はほとんど戦力外状態になり、市場価値は1年で50%以上下落してしまった。
【写真:Getty Images】
ジュニオル・フィルポ(ドミニカ共和国/バルセロナ)
生年月日:1996年8月22日(23歳)
市場価格:2000万ユーロ(約25億円)
今季リーグ戦成績:17試合出場/1得点2アシスト
ジョルディ・アルバの負担を軽減し、将来的には後継者になることを見越してベティスから獲得したものの、バルセロナのスタイルへの適応に苦しみ続けた。すでに来季に向けた放出候補の1人と目されている。
細かな怪我にも悩まされたが、パスワークにフィットしきれず、ミスも多かった。ベティス時代に自身を抜てきしてくれた恩師キケ・セティエンの監督就任も追い風にはならず。守備力にも大きな不安が付きまとい、ジョルディ・アルバとの力の差は最後まで埋められなかった。