【写真:Getty Images】
ドイツ1部のブレーメンで2019/20シーズンを過ごし、負傷や不調などに苦しみながらもチームの残留に貢献した日本代表FW大迫勇也。地元紙『ヴェーザー・クーリアー』では、「奇妙なシーズン」だったとして大迫の過ごした1年間を振り返っている。
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ブレーメンで2年目の大迫は、開幕からの公式戦4試合で4ゴールを挙げ、8月のブンデスリーガ月間MVP候補にもノミネートされるなど順調なスタートを切った。だが負傷により9月から10月にかけて5試合の離脱を余儀なくされると、復帰後も長い不調の時期を過ごすことになった。
リーグ第13節から第30節まで、シーズンの半分にわたって得点もアシストもなく、ドイツメディアからも酷評を受ける時期が続いた。チームも2部降格の危機に追い込まれたが、リーグ戦のラスト4試合で4得点を挙げた大迫の活躍もあってプレーオフに滑り込み、最終的に残留を果たすことに成功している。
全てが理想的に進んでいたとすれば、大迫は「二桁ゴール、二桁アシストを記録することもできていたかもしれない」と地元紙は大迫の実力を高く評価している。だが様々な要因によりその力を全て発揮することはできず、苦しいシーズンを過ごすことを強いられたと分析。大迫はブレーメンの「危機の象徴」であると同時に、「最も危険な武器」でもあったと述べている。
ブレーメンは前年まで10番として活躍した元ドイツ代表FWマックス・クルーゼが退団し、大迫にはその穴を埋めることも期待された。だが、そのまま代役を務めるにはそもそもタイプが異なることや、補強失敗や他選手の離脱、また大迫自身の負傷などもあり、開幕直後を除けば理想的な状態でのプレーができなかったとされている。
それでも最終的にはドイツで自己最多となる8得点を挙げ、名門クラブの降格回避に貢献したことは評価されている。今季の問題点を解決することができれば、来季は「大迫は実際にヴェルダーのキープレイヤーとなり、(得点+アシスト)20ポイントやそれ以上も決して夢ではないかもしれない」と地元紙は期待を示した。
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