【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップで2度目の優勝を成し遂げた現世界王者のフランス代表。初優勝を飾ったのは22年前、自国フランスで開催された1998年ワールドカップだった。
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1980年代にはミシェル・プラティニ氏らを擁してEURO制覇やワールドカップ準決勝進出などの好成績を収めたフランスだが、その後のワールドカップでは1990年イタリア大会、1994年アメリカ大会と2大会連続の予選敗退に終わっていた。開催国として臨んだ1998年大会は3大会ぶりの出場であり、ホームアドバンテージがあるとはいえ自国民以外からは決して優勝を強く予想されるチームではなかった。
対して決勝で激突したブラジル代表は4年前のアメリカ大会で歴代最多となる4度目の優勝を飾った絶対的チャンピオン。フランスが優位に試合を進め、ジネディーヌ・ジダンのヘディング2発によりリードを奪っても、まだブラジルが反撃に転じるのではないかという予感が消えることはなかった。68分にマルセル・デサイーが退場となり、フランスは数的不利にも陥っていた。
それでも2点差のまま時間は90分を過ぎ、ようやくフランス代表の初優勝が現実味を帯びてくる。そして優勝を100%確信させる最後のひと押しとなったのが、93分に生まれた3点目のゴールだった。
フランスが自陣からロングカウンターを繰り出すと、最後を締めくくったのはエマニュエル・プティ。長距離を駆け上がった長髪のMFが冷静にゴールを流し込んだ時、新たな王者の誕生が世界中に宣言された。