【写真:Getty Images】
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は現地時間13日、マンチェスター・シティに対する2年間の欧州大会出場禁止処分の撤回を決めた。これにより、シティは来季のチャンピオンズリーグに出場できる見通しとなっているが、この決定に疑問を抱く声が噴出している。英『スカイ・スポーツ』などが伝えた。
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シティは過去にファイナンシャル・フェアプレー(FFP)規定に関する重大な違反を犯したとして、今年2月に欧州サッカー連盟(UEFA)から2年間のUEFA主催試合出場禁止および罰金の処分をくだされていた。クラブは不正行為を否定して処分を不服とし、CASへの上訴を行っていた。
スポーツ仲裁裁判所は、シティの主張を大筋で認め、処分の撤回を決定した。この知らせを受けて、ジョゼップ・グアルディオラ監督はスタッフと喜んでいた模様。指揮官の右腕であるマネル・エスティアルテ氏がその様子を自身のインスタグラムで投稿したため発覚している。ただ、この投稿はすぐに削除された。
一方で外部の反応は冷ややかなものが多い。
ラ・リーガのハビエル・テバス会長は、「スタンダードに達していない。スイスは素晴らしい仲裁の歴史を持つ国だが、我々はCASがサッカーの制度を裁くのに適切な組織であるか再び評価しなければいけない」と話したとのことだ。
英『デイリー・メール』は、SNS上に「FFPは死んだ」というリアクションがあることも伝えている。
2年間のチャンピオンズリーグ出場禁止が確定すれば、主力の大量放出もあり得たとみられるシティ。罰金額も3000万ユーロ(約36億円)から1000万ユーロ(約12億円)に減額されており、大きなダメージを受けずに済んだ形だ。
それだけに、周囲の反応も厳しいものとなっているのかもしれない。
【了】