【写真:Getty Images】
母国をワールドカップ初優勝に導く決勝点というものは、サッカー界に存在し得るゴールの中でも最も大きな意味を持つゴールだと言えるかもしれない。過去90年間でわずか“8点”しか生まれていないそのゴールのひとつを決めたのが、現在日本でプレーしているアンドレス・イニエスタだ。
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1930年から現在までに21大会が開催されたFIFAワールドカップで優勝を経験しているのは8ヶ国の代表チーム。それぞれの初優勝時に決勝ゴールを挙げたのは、いずれも各国の歴史に名を残すレジェンドばかりだ。
1958年大会でブラジル代表が初優勝を飾った際には、17歳のペレが決勝ゴールを挙げた。1966年大会ではジェフ・ハーストがワールドカップ決勝史上唯一のハットトリックでイングランド代表を初優勝に導いた。
1978年大会ではマリオ・ケンペスが延長戦で決勝点を挙げてアルゼンチン代表が初優勝。1998年大会ではジネディーヌ・ジダンの先制点を含む2得点などで、フランス代表が7ヶ国目のワールドカップ優勝国となった。
そして今日からちょうど10年前の2010年7月11日、南アフリカの地で初の決勝進出を果たしたスペイン代表がオランダ代表と激突。延長後半も残りわずかとなりつつあった116分、その時が訪れた。
セスク・ファブレガスからのパスをエリア内右側で受けたイニエスタは、ワントラップを入れたあとバウンドしたボールを冷静かつ強烈にボレーシュート。イニエスタがサッカーの歴史に永遠に名を残す存在となることはこの瞬間に約束された。