トッテナムに所属するイングランド代表MFエリック・ダイアーは、3月に行われた試合で観客席を駆け上がってファンに襲いかかろうとした行為により、4試合出場停止および罰金4万ポンド（約539万円）の処分を言い渡された。英『スカイ・スポーツ』などが伝えている。

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　処分対象となった事案が発生したのは今年3月4日。トッテナムがFAカップ5回戦でノリッジ・シティと対戦し、PK戦の末に敗れた直後のことだった。

　ダイアーはピッチサイドの観客席に飛び込むとスタンドを駆け上がり、観戦していたファンに襲いかかろうとしたが、最終的にスタッフや周囲の観客などに制止された。観戦に訪れていたダイアーの弟が周囲のサポーターから侮辱や罵倒を受けていたことが理由だったようだ。

　ジョゼ・モウリーニョ監督なども含めて、心情的には理解できるとしてダイアーを擁護する声もあったが、FAは処分対象として調査を行っていた。ダイアーの行動は「脅迫的」であったと結論付けられ、出場停止と罰金、および今後の違反に向けた戒告の処分が下されることになった。

　プレミアリーグが先月から再開されて以来、ダイアーはトッテナムの全4試合に先発フル出場していた。この処分により、アーセナルとのダービーマッチなども含めて今季残り5試合のうち4試合を欠場し、最終節にのみ出場可能となることが見込まれる。

【了】