名古屋グランパス対ガンバ大阪
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
名古屋グランパス対ガンバ大阪
7月8日(水)19:30
注目選手
FW:金崎夢生(名古屋)
FW:パトリック(G大阪)
チーム内に新型コロナウイルスの感染者が出て、他よりも準備期間が短くなってしまった名古屋グランパスだが、リーグ再開初戦は無事に勝利を収めた。先制を許しながら、前半のうちに逆転して清水エスパルスから勝ち点3をもぎ取っている。
連勝を目指す今節は、その清水戦でゴールを挙げていた相馬勇紀が終盤の退場処分の影響で出場停止となる。左サイドで突破力を発揮していた東京五輪世代の有望株の穴を埋めるのは、新型コロナウイルスから回復して実戦復帰も果たした金崎夢生か。
今季、サガン鳥栖から名古屋に8年ぶりの復帰を果たした31歳は、清水戦の62分から途中出場して元気な姿を見せた。今度は先発で試合開始からピッチに立ち、ゴールとともに完全復活を印象付けたい。
一方、ガンバ大阪はリーグ再開初戦の大阪ダービーでセレッソ大阪に1-2で敗れた。内容はスコア以上の「完敗」と言えるもので、J1歴代最多632試合出場という偉大な記録を打ち立てた遠藤保仁の記念ゲームを勝利で彩ることはできなかった。
勝利を取り戻すには多少の変化も必要だろう。過密日程の中で40歳の遠藤に無理をさせることもできない。ならば割り切って、ゴールへの貪欲さや強引さを選手構成に落とし込んでもよさそうだ。
セレッソ戦では交代枠もフル活用したが、宇佐美貴史はフル出場している。そのエースの疲労を考慮しつつ、アデミウソンとパトリックのブラジル人コンビを2トップで起用して、名古屋のディフェンスラインにプレッシャーをかける。そして後半から宇佐美登場となれば、より攻撃の怖さが増すだろう。
遠藤のポジションには井手口陽介も控えている。人材をやりくりしながら勝機を見出し、開幕戦で横浜F・マリノスを破った当時の勢いを取り戻したい。
【了】